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- 自治体名 : 香川県琴平町
- 広報紙名 : 広報ことひら 2025年10月号
香川県は自転車保有率が高く、通勤や通学、買物など多くの人が自転車を利用しています。また、近年では、趣味やスポーツ、健康増進を目的とした利用者も増えています。一方で、香川県における人口10万人当たりの自転車乗車中の交通事故で死亡した人数が、2020~2024年の5年間に22年を除いて、全国ワースト1位でした。その原因として、自転車利用者の交通ルール違反やマナーの悪さが問題となっています。
少年育成センターの街頭補導でも、令和6年度は「二人乗り」「ノーヘル」「並進」「ながらスマホ」で、27件・49名の中高生に声をかけました。令和7年度7月まででも、7件・9人に声をかけています。街頭補導だけでなく日常的に子供たちの様子を見ていて危険だと感じるのが、「一時停止」「並進」「ながらスマホ」の三点です。
■交差点での一時停止と安全確認
細い道から広い道路に出る際に、確実に停止して十分に左右を確認せずに飛び出す中高生をよく見かけます。一時停止は、路面標示に加えて「止まれ」の赤い標識がありますが、車にあわせて高い位置にあります。このため、香川県警では自転車を運転する人の目線の位置に『自転車もとまれ』という看板を設置しています」香川県警が13年前から独自に設置したものです。また、自転車にも「一時停止」のルールが適用されることを意識付ける狙いもあります。
■並進の禁止
自転車は、道路標識等により認められている場合を除き、他の自転車と並進してはいけません。「2万円以下の罰金又は科料」という罰則もあります。しかし、このルールは他の項目と比べ、あまり意識されていないようで、平気で並進をする中高生を多く見かけます。道路を自転車が並んで走ると、どちらかの自転車が車道の中央寄りを走ることになり、危険です。また、道路に広がるため、他の通行の妨げにもなります。車を運転していて、危険を感じることがよくあります。このルールの重要性をしっかりと意識してほしいものです。
■非常に危険な「ながらスマホ」
昨年の11月から、自転車運転中に停止している間を除いて、スマホで通話したり、画面を注視したりする「ながらスマホ」が道路交通法により禁止され、罰則が強化されました。なお、スマホを手で持って画面を注視することはもちろん、自転車に取り付けたスマホの画面を注視することも禁止されています。「ながらスマホ」は、不安定な運転になり、周囲の車や歩行者などに対する注意が不十分にもなり、自分が加害者になることも含めて、重大な交通事故につながり得る極めて危険な行為です。絶対に止めましょう。
交通ルールを遵守することとともに、正しい交通マナーを意識してその実践を習慣づけることで、交通事故は防げます。交通マナーの基本は、相手の立場に立った「優しさ」と「思いやり」そして、相手の状況を考慮した譲り合いの気持ちを持つことです。
問合せ:少年育成センター
【電話】75-0919