子育て スマイル 笑顔輝く新居浜人を紹介 vol.96

■「はなちゃんワールド」爆発!
新居浜特別支援学校小学部3年 山本 華(はな)ちゃん(8)

iPad(アイパッド)のアプリを使い、カラフルで表情豊かな生き物を描く華ちゃん。自閉スペクトラム症で、大好きな昆虫や魚などをモチーフに創作活動を続けています。
色鉛筆で絵を描き始めたのは2歳ごろ。母の愛さんは「小さい丸を敷き詰めるみたいに描いていて、独特だなと思っていた」と振り返ります。だんだんと描き方は変化し、5歳になったころには「画材」がiPadに。操作方法を難なく覚え、「はなちゃんワールド」全開の作品を次々生み出しています。
アプリを起動し、作品が完成するまでわずか2、3分。「自分の中でストーリーが出来上がっているみたい。迷うことなく描いています」と愛さん。虫歯のテントウムシと歯を磨こうとするハチ、コック帽をかぶってオムレツを作るイモリ…。ユニークで楽しいストーリーが見る人を笑顔にします。
2023年から、インスタグラムで華ちゃんの活動を発信しています。愛さんは「勇気がいるけど一歩踏み出しました」と笑顔。今では華ちゃんの作品を心待ちにするファンも。障がい者アートを後押しする会社から声が掛かり、今年3月にはイラストをプリントしたハンカチの販売も始めました。
5月下旬、市長に会うため市役所を訪れた華ちゃん。iPadを取り出すとスイスイ指を滑らせ、あっという間に作品を完成させました。「こんなのできたよ、外国の虫!」と華ちゃん。市長から「絵描くの、大好き?」と質問されると、「大好きよー」と顔をほころばせました。