くらし まちびと×SDGs vol.91

◆教えるのではなく、支援する遊びを通して、科学に触れる経験を

東予科学遊びを楽しむ会 代表
戸井 和彦(かずひこ)さん
元小学校教員。現在は大学で保育者論などを教える。2013年の「東予科学遊びを楽しむ会」の立ち上げ時から関わる

子どもたちが科学に触れる機会が少ないことを心配した、科学好きな有志が集まって「東予科学遊びを楽しむ会」が始まりました。活動は主に3つあります。まずは、今や予約開始後わずか2日ほどで満席になるほどの人気を誇る「科学教室」。そして、2021年から始まった「高校生と楽しむかがく絵本読み聞かせ会」では、地元の高校生がボランティアで科学絵本の読み聞かせや工作遊びを行っています。普段、歳の離れた世代と交流する機会は少ないものですが、子どもたちと高校生がお互いに楽しみながら活動しています。
大人が一方的に教えるのではなく、たとえ失敗しても子どもたちが自分で試行錯誤することを大切にしています。また、活動を通じて高校生たちが保育や教育といった分野に興味を持つきっかけになれば、うれしいです。子どもたちの心にいつまでも残るような体験を提供できるよう、これからも活動を続けていきます。

取材協力:(一社)西条市SDGs推進協議会(SDGsパートナー:(株)アイクコーポレーション)