- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県大洲市
- 広報紙名 : 広報おおず 2025年3月号
女子第36回全国高等学校駅伝競走大会 県予選会優勝・全国大会出場
八幡浜高等学校2年
三宅わかばさん(大洲北中出身)
辻 嘉乃(かの)さん(大洲南中出身)
県大会18連覇という偉業を達成した八幡浜高校陸上部女子駅伝チームで活躍する三宅さんと辻さんが八幡浜高校に入学したのは2年前の春。三宅さんは「先輩たちの活躍する姿に憧れていた」、辻さんは「幼い頃、練習中の選手がいつもすれ違いざまにあいさつしてくれて親しみを持っていた」ことが入部の動機になったそうです。共に中学では運動部を経験していた二人ですが、県内屈指の強豪校の練習量に最初は圧倒されたそうです。ついていけるか不安を感じながらのスタートとなりましたが、仲間と励まし合いながら、先輩の背中を追いかけながら努力を続け、チームの主力選手へと成長しました。
県大会では先輩たちが紡いできた連勝記録を伸ばせるかプレッシャーがかかるなか、辻さんの3区区間賞を記録する好走もあり見事優勝し、全国への切符を手にします。続く四国大会では、県大会で走れなかった三宅さんがその鬱憤(うっぷん)を晴らすように4区で同じく区間賞の走りを見せ準優勝を果たします。
迎えた全国の舞台ですが、大会直前に辻さんが体調不良により控えに回ることとなってしまいます。走れない悔しさを押さえながら懸命に他の選手をサポートするその姿を胸に、三宅さんは都大路を走り抜けました。「満足のいく結果ではなかったが、大きな舞台で次につながる経験ができた」と語る三宅さん、そして隣で大きくうなずく辻さん。その二人の目にはすでに県大会19連覇、そして互いが襷(たすき)をつなぐ全国大会の景色が見えているようでした。