その他 未来を拓く~次代へつなぐ~NEXT GENERATION

水辺に咲く
代表 下打咲子(さきこ)さん

雑貨店「マハリタ」を経営しながら、時間を見つけてはバレーボールや水泳で汗を流すスポーツマン。
お客様とお話ししながらイメージを固めていくアクセサリーオーダーが得意だそうです。

■お客さんが楽しめることを一番に
東京で働いていた私が大洲に帰ってこようと決意したのは7年前の西日本豪雨がきっかけでした。
「とりあえず戻らなきゃ」と1週間の休暇を取り帰郷。大きな被害を目の当たりにし、東京に戻ったあとも心に何かが引っかかったままでしたが、このモヤモヤを抱えたままの状態に納得がいかず思い切って退職を決意し、ふるさと大洲での生活を選択しました。
災害支援の仕事をした後、自分が良いと思ったものを多くの方と共有できる仕事がしたいという思いから、元々アクセサリーが好きだったこともあり、ハンドメイドアクセサリーのデザインを独学で学んでマルシェなどのイベントでの販売を始めました。ただ、当時は作家が集まり出店するイベントやマルシェは市外での開催が多く、大洲での開催はあまりみかけませんでした。それなら自分がやろうと「水辺に咲く」という出店者が集まれる企画を立ち上げました。この名前には肱川の水のように自由に形を変え、花が咲くように明るいコミュニティになるようにという思いが込められています。
初めの頃は不慣れなこともあり、覚悟はしていたものの多くのトラブルに見舞われ大変でした。それでも回を重ねるごとに参加してくれる人も増えていき、市のイベントなどのお手伝いや協力をする機会も多くなりました。その分、しっかりと運営していかなきゃと自分を追い込んでしまうこともあったのですが、そんな考えが変わったのは2年前に始まった「肱川かわびらき」の時でした。たくさんの人と関わるなかで「人に任せる」という選択肢が自分の中にできたことで気持ちも楽になり、よりスムーズな運営ができるようになったと思います。
一番大切にしているのは「お客さんが楽しめるイベントかどうか」。肱川かわびらきはお客さんがSUPやカヌーで川を楽しみ、その姿を見て出店者も楽しめる素晴らしいイベントです。
今後も関わり続けながらみなさんの笑顔を増やしていければと思っています。