くらし CDO補佐官 鈴木邦和(くにかず)のDXのすゝめ(第34回)

最近、買い物の形を大きく変えているのが、バーチャル試着や3D計測といったサービスです。服やメガネ、靴などを買うとき、「サイズが合うか不安」「試着室に行くのが面倒」と感じる人も多いですが、これらの技術がその悩みを解決してくれます。
バーチャル試着は、スマートフォンやパソコン上で自分のアバターに服を着せたり、顔写真にメガネを重ねたりできるサービスです。鏡の前に立たなくても色やデザインの似合い具合を確認でき、自宅にいながら多くの商品を試せるため、時間と手間を大幅に節約できます。3D計測は、お店に設置されたスキャナーの前に数秒立つだけで、体のサイズを正確に測定する技術です。ワコールなどの企業が導入しており、得られたデータをもとに最適なサイズの下着や洋服を提案してくれます。計測データはデジタル管理されるため、「自分にぴったりのサイズ」を忘れる心配もありません。
こうしたサービスは、試着や採寸の手間をなくし、自分に合う商品を簡単に見つけることを可能にします。インターネットでの買い物に不安がある人にも安心を与え、デジタル技術が生活をより便利で楽しいものに進化させている一例です。