子育て 住人十色 第181回

■日々の鍛錬が実を結び、つかんだ全国優勝 内子空手同好会から2年連続の快挙
河田掲志(けいし)さん(天神小4年)[駄場]、作田賢哉(けんや)さん(大洲高2年)[田中]

冷え込む1月上旬、内子空手同好会の皆さんの素足で床を踏む音と、「押忍(おす)」の声が稽古場に響きます。仲間と稽古に励むのは、作田賢哉さんと河田掲志さん。作田さんは第18回全日本極真空手道選手権大会(極真会館水口派主催)の型競技・高校生の部で、河田さんは同19回大会の小学4年生の部で、優勝に輝いた実力者です。
小学1年生から空手を始めた二人は、どちらも今回が初の全国優勝。大会について作田さんは「週2回の限られた稽古時間の中で、やってきた実力はしっかり出せた」と手応えを口にすると、昨年に続き2度目の全国大会だった河田さんは「去年は悔しい初戦敗退。緊張したけれど、両親も見てくれている中で優勝できてうれしい」と笑顔を見せます。
鍛錬の日々を振り返り、作田さんは「続けるうちに体力がつき、持病のぜんそくも改善。小さなことで折れない心も身に付いた」と話し、河田さんは「難しいけれど、新しい技を教わってできることが増えると楽しい」とにっこり。指導する師範の吉村秀則(ひでのり)さんは「どちらもスピードがある選手。掲志くんは覚えが早く、賢哉くんはパワーも付いてきた。さらに鍛えて上を目指してほしい」と期待を寄せていました。