- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県伊方町
- 広報紙名 : 広報いかた 2025年5月号
■5月図書館カレンダー
▽利用案内
開館日時:火曜日~日曜日 午前9時30分~午後6時
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日のときはその翌日も)
・祝日、月末図書整理日、年末年始蔵書点検日
※町見公民館・瀬戸町民センター・三崎公民館で図書と雑誌の予約受取・返却ができます。
■新着図書
新しく購入した本は図書館ホームページからもご覧いただけます。
▽一般書
『氏家京太郎、奔る』中山七里/著
『織部の妻』諸田玲子/著
『受け手のいない祈り』朝比奈秋/著
『ユビキタス』鈴木光司/著
『百一歳。終着駅のその先へ』佐藤愛子/著
『マリコにもほどがある!』林真理子/著
『損しない「クルマの買い方」大全』ワンソクTube/著
ほか
▽児童書
『まどからぴょこっ!』新井洋行/作・絵
『たんぽぽはひとがすき』埴沙萠/写真
『あいことばはあらしのよるに』きむらゆういち/作,あべ弘士/絵
『じんせいはしがみついてなんぼです』木坂涼/詩
『ホタルの光をつなぐもの』福岡伸一/文
『純喫茶クライ』吉田桃子/作
『サヨナラは言わない』アントニオ・カルモナ/作
ほか
■ピップスおはなし会のご案内~5月のおはなし会~
日時:17日(土)午後1時30分~
場所:図書館 おはなしコーナー
対象:どなたでも参加できます
■2025年・第67回こどもの読書週間 企画展示のお知らせ
期間中の図書の貸出を5冊から10冊に変更します。ぜひお越しください。
期間:4月19日(土)~5月11日(日)
▽「あいことばはヒ・ラ・ケ・ホ・ン~まほうの本特集~」
魔法の世界のお話を集めました。
▽「2025年伊方町立図書館おすすめ図書」
図書館員がおすすめする本を60冊選びました。おすすめ図書のリストも配布中です。
■図書館長のススメ!
『家族じまい』桜木紫乃/著(集英社)
読者の皆さんお元気で読書を楽しんでいますか。このコラムも4年度目を迎えることになりました。以前から嬉しい応援メッセージを多数の読者の方々から直接または間接的に頂きました。執筆にあたり、たいへん励みになっています。ありがとうございます。これから一年、少しでも多くの方々に読書の楽しさや素晴らしさ、魅力を伝えていければ。さらに図書館へお越しいただけるようにしたいと思います。
今月の推奨本は桜木紫乃先生の「家族じまい」です。家族じまい?とはどういうことでしょう。家族を終わらすこと?!。
さて、この物語は、認知症になった母親が先生の名前を忘れていたのが書くきっかけであり、小説を書く前にタイトルについて編集者のアドバイスを受け書き上げたものです。
主人公「智代」が軸となって物語が進んで行くわけですが、内容的にはその場にいて自分があたかもその家族と日常を楽しんでいるような感覚で、ある、あると思わず声を漏らしながら読み進めていけます。
まず、1章目は智代の家庭。夫「啓介」の意外なものから展開して行きます。「空の巣症候群」だという二人・・・。
2章が智代の夫の実弟の物語ですが、55歳の夫に28歳の妻。(何とも羨ましい限りですが・・・)それからの展開が、強烈すぎて、こんなのありなんですかと、うなってしまいました。年齢の差ではなく、行為です。
5章あるのですが、淡々と物語は進んで行き、あれよという間に読了ということに。これもひとえに、先生の筆力の賜物だといっても過言ではないでしょう。
ラストは思わず、涙がこぼれます。これホントです。ホントにほっこり、ぽかぽか素敵な物語です。是非、図書館で借りて読んでみてください。