くらし 伊方発電所の状況

(1)運転状況について(令和7年7月末日現在)
伊方1号機(廃止措置)
伊方2号機(廃止措置)
伊方3号機(定格電気出力89万キロワット)
定格熱出力一定運転中

(2)伊方発電所3号機 総合排水処理装置 次亜塩素酸ソーダ貯槽出口配管付近の液漏れについて
伊方発電所3号機は通常運転中のところ、7月2日11時15分、総合排水処理装置の次亜塩素酸ソーダ貯槽出口配管付近(トレンチ内)に、液体がたまっていることを保修員が確認しました。
調査の結果、たまっていた液体は、次亜塩素酸ソーダ貯槽出口配管フランジと配管の接続部から漏れた次亜塩素酸ソーダであることを確認しました。
たまっていた液体の量は、約0.2リットルであり、ふき取り等実施し、全て回収しました。漏えい量については、次亜塩素酸ソーダ貯槽の液位低下から、約500リットルと推定しました。
トレンチ内の雨水排水口直下にある土を分析したところ、表層以外からは残留塩素は検出されていないことから、発電所外への流出はありませんでした。
その後、漏えいがあった次亜塩素酸ソーダ貯槽出口配管フランジおよび配管を取り替え、漏えいがないことを確認し、7月4日10時24分、通常状態に復旧しました。
なお、取り外した当該配管フランジおよび配管に水を通水して、漏えい確認を行ったところ、配管側2箇所からの漏えいを確認しました。

(3)地震の発生について
7月3日16時13分頃、鹿児島県十島村において震度6弱の地震がありましたが、伊方発電所は地震を感知しておらず、プラントの安全機能を含め、伊方発電所1、2、3号機に異常はありませんでした。

(4)伊方発電所1号機 燃料取替用用水ライン弁からのほう酸水の漏えいについて
伊方発電所1号機は廃止措置中のところ、7月4日0時30分頃、運転員が燃料取替用水ライン弁から漏えいしたほう酸水が析出していることを確認しました。
その後、当該弁から析出したほう酸の拭き取りを行うとともに、漏えい箇所の水抜きを行い、6時12分、ほう酸水の漏えいが停止したことを確認しました。
析出したほう酸の放射能量は約43ベクレルであり、漏えい量は約140ミリリットルと推定しまし

(5)伊方発電所3号機 系統ショックによる出力変動について
7月14日14時31分頃、伊方発電所3号機において、系統ショックによる出力変動が発生しましたが、変動は瞬時に復帰しており、現在は安定して運転しています。

(6)伊方発電所1、2号機 塩酸受入タンクからの塩酸漏えいについて
伊方発電所1、2号機は廃止措置中のところ、塩酸受入タンクの抜き取り作業において、7月30日14時0分、抜き取り用ホースが外れ塩酸が漏えいしたことを化学員が確認しました。
漏えいした塩酸は、防液堤内に留まっており、発電所外への流出はないことを確認しています。
ホースが外れた際に、現地作業員が直ちにホース接続部の弁を閉止し、漏えいは停止しています。
防液堤内に留まっていた塩酸は約40リットルであり、仮設ポンプにて廃液中和槽へ移送を行い、全て回収しました。ホース接続部には閉止フランジを取り付け、ホース取り付け前の状態に戻しています。
その後、ホースを使用せず廃液中和槽に移送できるよう、別ルートの配管を整備し、塩酸受入タンクに残った塩酸の抜き取り作業を再開し、7月31日15時52分、抜き取り作業が終了しました。

このほか、作業員の負傷等の連絡がありましたが、これらの事象によるプラント及び環境への放射能の影響はありません。