- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県伊方町
- 広報紙名 : 広報いかた 2025年10月号
~伊方中学校ブラスバンド部の地域展開始まる さらなる活躍を期待~
伊方中学校のブラスバンド部が、この9月から、休日は地域クラブとして活動することになりました。
ブラスバンド部は現在、教員2名、外部指導者3名の体制で運営されており、休日の地域指導者の確保、移行が可能であります。中学校と伊方町教育委員会で地域展開のための様々な内容について話し合いを重ね、所属の生徒や保護者の皆様に説明を行い、ご理解をいただきました。年度途中に地域クラブ「伊方ジュニアウインドアンサンブル」に移行します。これまでの休日指導と大きな変化はないようにしておりますが、地域クラブとして地域に根差した活躍が期待されます。
文部科学省は、中学校の少子化にともなう部員減少による部活動の運営の危機、部活動選択の多様化、中学校の教員の過重労働の軽減を図るため、2020年に方針を打ち出し、部活動改革、部活動の地域展開を進めております。学校単位から、地域との連携・地域での活動へ移行し、地域の力を借りて部活動における様々な課題の解決に努めようとするものであります。来年の令和8年度から地域展開の改革実行期間となり、令和13年度までに、全ての部活動が休日のクラブ等への地域移行をすることを決定しております。なお、愛媛県教育委員会は、前倒しで令和10年度末までに実施のガイドラインを出しております。
ご承知のように、伊方町は3つの中学校がありますが、町の特徴から次のような課題が存在し、地域展開が非常に厳しい状況となっております。
・生徒数の減少により、部活動の数が少なく維持が難しくなっている。
・3つの小規模中学校があり、地勢的に移動距離が長く部活動の集中化が難しい。
・中学校の小規模校化により、学校再編を控えている。
・町内に地域クラブがない。
そこで、伊方町教育委員会としましては、教育委員会が主導し、各中学校と連携して「部活動地域移行準備会」を2023年度に発足させて協議を重ね、保護者の皆様やスポーツ団体等の理解を得ながら、移行に向けた取組をできることから行っております。
・アンケート調査の実施 教職員・保護者・児童生徒等 各複数回
・スポーツ推進員・推進委員会、教育委員会での協議
・部活動外部指導員の配置(卓球 ブラスバンド等)
・中学校をまたいで活動できる「部活動拠点校方式」の実施(2024年度から。男女卓球・男女バレー・ブラスバンドの各部で実績。週2日実施)による部活動選択の多様化
・スポーツ庁の地域スポーツクラブ活動体制整備事業参加(2024年度から)部活動地域コーディネーター設置・地域クラブ運営補助金・スポーツ指導者資格補助
・地域スポーツクラブの設立支援、地域青少年スポーツ団体の支援強化
・伊方町部活動地域展開推進委員会設置(2024年度)
・地域文化クラブ活動への移行に向けた実証事業参加(2025年度)
今後、伊方町の各中学校においても、部活動の休日の地域クラブへの移行を順次進めていき、生徒の休日活動の充実、健全育成につなげていきたいと考えております。また、地域と連携して子どもたちを育てることにより、町民の皆様のスポーツや文化環境の整備につなげ、活性化につながればと考えております。
そのためにも、保護者の皆様、町民の皆様のご理解、ご支援をよろしくお願いいたします。