くらし 6月 定例市議会

6月定例市議会が6月2日に開会し、土佐市税条例の一部改正についてなど、条例案2件、予算案4件、諮問1件、行政案3件、報告4件が審議され、全案がそれぞれ原案どおり可決、同意され、17日に閉会しました。

~市長行政報告(抜粋)~

■新居地区観光交流施設南風について
3月議会で報告したとおり、南風の利活用の方向性を検討するため、民間事業者との直接の対話による情報収集を目的としたサウンディング型市場調査を本年3月下旬に実施しました。調査には7事業者にご参加いただき、施設の利活用方法や新居地区および市内の農水産物の直販、周辺施設との連携、指定管理期間、準備期間、施設改修などについて、様々なご提案やご意見をいただきました。
調査結果については、市ホームページに公表していますが、この調査結果を踏まえて、土佐市立新居地区観光交流施設南風利活用検討委員会および土佐市指定管理者制度検討委員会などにおいて、指定管理者の公募条件を整理し、5月30日に土佐市立新居地区観光交流施設および避難施設などの指定管理者の公募について市ホームページへ掲載し、公募を開始しました。
公募に関する日程としては、参加申請書の提出期限を6月30日、事業計画書の提出期限を7月23日とし、7月下旬に応募事業者のヒアリング、審査を実施したうえで、指定管理者の候補者を選定し、9月議会に議案として上程したいと考えています。

■火葬場整備検討に向けた進捗状況について
本年2月25日付けで「須崎斎場」運営への本市参加について、高幡広域市町村圏事務組合へ文書申し入れを行って以後、「須崎斎場」運営の主な構成団体である須崎市、津野町と事務レベルの調整会を立ち上げ、定期的な協議を行っています。
現在、大きな方向性として、「須崎斎場」の運営に関し、須崎市、津野町、土佐市で新たな一部事務組合を立ち上げ、来年度から当該一部事務組合で須崎斎場の運営を行う方向で検討を進めており、必要となる規約や条例、規則の案や運営方法などの事務整理と併せ、本市が運営に参加するための初期経費や今後必要となってくる運営費などについて検討する段階となっています。
今後は、早ければ9月議会に関連議案を提出できるよう鋭意準備を進めています。

■国民健康保険特別会計の運営について
国保特別会計の決算については、平成21年度以降、翌年度の予算から繰上充用するという厳しい財政運営となっていましたが、令和6年度の単年度決算は、現在精査中ですが国保税の収納見込みが1,071万4,000円増収見込みであること、県へ納める納付金が3,564万2,000円減少見込みとなったことなどから3,875万3,000円の黒字となる見込みとなっています。
また、前年度までの累積赤字が1,755万円ありましたが令和6年度の黒字によって累積赤字が解消し、累積での収支は2,120万2,000円の黒字となる見込みです。
今後の見込みとしては、団塊の世代の被保険者の後期高齢者医療被保険者への移行による影響などから、国保税収入が減収するとともに医療の高度化に伴い1人当たりの保険給付費などが増加することが見込まれます。
このように、懸案となっていた累積赤字が解消する見込みになったとはいえ、今後においても財政運営を取り巻く状況は厳しいものと見込まれるため、引き続き適正な課税や徴収努力を行う一方、医療費適正化事業や各種保健事業に取り組み、国民健康保険事業の健全な運営に努めます。