- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県福岡市
- 広報紙名 : 福岡市政だより 令和7年9月1日号
◆中学校の給食
給食センターは市内3カ所にあり、早朝から調理を開始して、出来上がった給食を専用の保温ケースに入れ、給食時間の30分前までに配送を完了します。
第1給食センター(博多区東平尾一丁目)では、中学校21校と特別支援学校2校に、約1万3千人分の給食を毎日提供しています。
-市立第1給食センターの阿部圭子センター長の話
給食センターでは、「安全・安心」を第一に、厳しい衛生管理基準に基づき整備された施設で、食材の受け入れから調理・配送までを行っています。
調理エリアは、野菜の下処理や、揚げ物・焼き物・蒸し物、和(あ)え物、煮炊きなど、調理の工程別に分かれ、効率よく調理を行っています。調理エリアへ入る際には、専用の靴に履き替えたり、エアシャワーを使用したりして、ほこりや病原菌の侵入を防ぎます。給食を運ぶ大型のコンテナも、毎日洗浄・滅菌しています。
○一人一人の状況に合わせて
食物アレルギーのある児童生徒が安全に食べることができるよう、一般調理エリアとは別の専用調理室で、8種類のアレルゲン(卵・乳・小麦・そば・落花生・エビ・カニ・ごま)に対応した給食を専任の職員が手作りしています。
児童生徒それぞれに配慮した調理法で、通常の調理法の献立とできるだけ食感や味が変わらないよう工夫しています。特別支援学校に通う咀嚼(そしゃく)が難しい子どもには、食材を細かく刻むなど、飲み込みやすさに配慮して提供します。
○さらに新たな献立も
新しい献立もどんどん取り入れています。7月には、新メニューとして「回鍋肉(ホイコーロー)」や、デザートに「七夕ゼリー」が登場しました。
当日の献立の栄養価や豆知識なども校内放送でお知らせしています。また、毎年夏休みに生徒たちから献立を募り、10月に「学校給食コンテスト」を実施しています。優秀な作品は、実際に翌年度の給食で提供します。
うれしいことに、ここ数年、おかずの食べ残しがなくなってきました。これからも、食材の安全確保を行い、調理方法も工夫しながら、おいしく、より良い給食を作っていきます。
市はこれからも、子どもたちの健やかな成長のために、安全安心で「おいしい給食」の提供に取り組んでいきます。
問い合わせ先:給食運営課
【電話】092-711-4642【FAX】092-733-5865
◆毎日の献立画像をホームページに公開しています
市は、全ての市立小・中・特別支援学校の毎日の給食献立の画像と内容を、ホームページ(「福岡市学校給食公社献立表」で検索)に掲載しています。
そのほか、給食ができるまでの詳しい工程や地産地消への取り組み、約130メニューのレシピ集など、市の学校給食に関するさまざまな情報を紹介しています。
問い合わせ先:市学校給食公社
【電話】092-555-2745【FAX】092-555-2749
◆「もっとおいしい給食プロジェクト」始動
市は、給食の質をさらに高めようと、「もっとおいしい給食プロジェクト」を立ち上げました。
プロジェクトの一環として、大学の先生や料理研究家、料理人、生産者など「食」の仕事に関わる民間の皆さんからのアイデアをもらうための意見交換会を、7月に実施しました。
当日は、舞鶴小・中学校(中央区)で給食時間の教室を見学し、実際に試食も行いました。
参加者からは「量は十分で、味付けもしっかりしている」「私たちの子どもの頃よりずっとおいしい」「器や盛り付けを工夫することで、見栄えももっと良くなりそう」などさまざまな意見が出ました。
市は、子どもたちや保護者の皆さん、給食現場の意見も取り入れながら、もっとおいしく、楽しい給食が届けられるよう、プロジェクトを進めていきます。
問い合わせ先:給食運営課
【電話】092-711-4642【FAX】092-733-5865
◆令和7年度2学期から開始 給食費の無償化について
市は、学齢期の子どもを育てる世帯の経済的負担を軽減するため、市立の小・中学校と特別支援学校(高等部を含む)に在籍する児童生徒の給食費を、今年度2学期から無償化します。
これまでは、保護者の皆さんからの給食費(小学校月額4200円、中学校月額5000円)と、市の負担で学校給食を運営してきました。2学期からは、全て市が負担します。
なお、アレルギー等の身体的事情により給食を「全停止」し、弁当等を持参している児童生徒については、主治医の意見を確認の上、給食費相当額を給付します。
※宗教上の理由やその他信条によるもの、「一部のみ停止」、1カ月のうちに給食を食べる日がある場合は対象外。
問い合わせ先:健康教育課
【電話】092-711-4643【FAX】092-733-5865