- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県筑紫野市
- 広報紙名 : 広報ちくしの 令和7年2月号
■新刊 これ1冊でわかる!蔦屋重三郎と江戸文化
1月から始まった大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の主人公、蔦屋重三郎。一体どのような人物だったのでしょうか?
重三郎は、18世紀半ばの江戸時代に誕生しました。引手茶屋「蔦屋」の養子となり、22歳のとき、のちに「耕書堂」と呼ばれる初めての小さな書店を開きます。貸本から始め、自ら編集・出版も行うようになり、版元としても経営を拡大していきました。また、葛飾北斎や曲亭馬琴など、当初は無名だった浮世絵師や戯作者たちを発掘し、その才能を開花させ、数多くの名作を生み出すことに成功します。
幕府の弾圧を受けることもありましたが、後世で「江戸のメディア王」と呼ばれるようになる重三郎。この本は、その魅力的な人物像や生涯と合わせて、江戸の文化も楽しめる1冊となっています。
▽その他の新刊
・かくれ低血糖との付き合い方
岡城美雪/著(あさ出版)
・ゴルフ1年生のためのスイングの教科書
浦大輔/著(KADOKAWA)
・ふろしきがある暮らし
滝野朝美/著(辰巳出版)
・おうちスコーン図鑑
稲田多佳子/著(ナツメ社)
・上手に「説明できる人」と「できない人」の習慣
鶴野充茂/著(明日香出版社)
■発見!図書館de(で)調べもの「筑紫野に伝わる鬼の話」
「その昔、太宰府天満宮の鬼すべ神事で鬼役の人がここまで逃げてきた。一休みしようと、鬼の面を外して木に掛けた」
この一節は、筑紫野市と太宰府市の境目にある紫地区にある地名「鬼の面(きのめん)」とその近くにかつてあった「面掛松(めんかけのまつ)」にまつわる昔話で、その由来といわれています。
鬼すべ神事は、日本三大火祭りの一つとも言われており、あの激しい追立てを思えば、さすがの鬼役も「これはたまらん」と逃げざるをえません。
筑紫野まで逃げてきて、ここらで休憩しようと鬼の面を外した姿を想像すると、少し同情してしまいます。
参考資料(市民図書館蔵):
『福岡県民話の手引』青木晃/編
『広報ちくしの2020年6月15日号「文化薫道」』
■2月 移動図書館車つくしんぼ号巡回表
2月の休館日:3日(月)、10日(月)、17日(月)、26日(水)
※最新情報はホームページをご確認ください。
問合せ:市民図書館
【電話】928-4343