くらし 私のたざいふ

書道家
西尾(にしお)真紀(まき)さん

私の両親は太宰府へ住んで50年となります。
私もこの地で誕生し、高校まで地元の学校で過ごしました。10歳のころ近所の友達に誘われて書道教室へ通うようになり、先生から書くたびに褒められたことが今日の原点です。
丘ひとつ越えた太宰府高校の芸術科書道専攻では盆正月のない鍛錬の日々を過ごしました。
大学進学で東京生活を経て福岡に戻り広告代理店へ就職。書を用いた商品ロゴや看板デザイン、書道パフォーマンスなど様々な修行を重ねていた20代の頃、開館準備の進む九州国立博物館の「シンボルマーク」に携わることになり大きな自信に繋がりました。
太宰府市内に事務所を構えて13年目。2児の母となり、仕事と家庭を両立する中で温かい地域の方々に支えられていることを実感する日々です。50年前にこの地を選んでくれた両親に感謝し、これからも私を育ててくれた太宰府から「書とデザイン」を通してご縁をいただいた皆さまの想いをカタチにできれば幸いです。