- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県太宰府市
- 広報紙名 : 広報だざいふ 令和7年7月1日号
■ヘルスメイトさんの、お話
・太宰府市食生活改善推進会 2・5代目 元会長
中村(なかむら)千枝(ちえ)さん
・太宰府市食生活改善推進会 7代目 現会長
松下(まつした)千恵子(ちえこ)さん
▽きっかけは身近に
(中)ヘルスメイトになったきっかけは、近所の人から「料理を習いに行かない?」と誘われたことです。当時、親と同居していて料理を勉強したいと思っていました。現在の食進会になる前の婦人会活動の時代から参加しています。
(松)市の広報紙を見たのがきっかけです。定年退職した後、記事にあった「あなたの健康をあなたの手で守りませんか」のフレーズを見て、「たしかにこれからは健康に気をつけないと」と思い立ちました。
▽どんどん輪が広がる
(中)ヘルスメイトの活動は、まずは自分の家族の健康から、そしてお隣さん、お向かいさんの健康へ広がります。楽しまないと続かないので、かしこまらなくても大丈夫。たとえば八百屋さんで「この野菜はどう使ったらいいかな?」と悩んでいる人に、「こんな調理をしたら美味しいですよ」と話しかけるのも活動の一つ。身近なところから少しずつ、健康につながる会話で自然と輪が広がっていきます。
▽リフレッシュできる
(松)年間で5回ほど、食進会主催の講座を開催しています。親子クッキング、夏野菜教室など、幅広い世代が参加できる機会を提供しています。小さなお子さんを連れたお母さんも参加して、「こんなに簡単に手作りおやつができるんですか!」と感激してくれました。予約すれば託児を利用できます。お子さんから離れて自分の思うように料理に集中できるので、リフレッシュできますよ。
▽向いている人は?
(中)若い世代の中にも、仕事をしながら時間を調節して活動に参加する人もいます。学習したい気持ちがあれば大歓迎です。自分のためにもなりますし、家族や周りの人も健康になります。
(松)ボランティアなので無理せず自分のできる範囲で参加しています。コロナ禍が終わって、ヘルスメイトが活躍できる機会は増えました。食に興味のある人におすすめです。
▽やりがいはたくさん
(中)県の委託事業で、福岡農業高校に出向いて「若者世代の食事」をテーマに話しました。ラーメンの汁にはどのくらいの塩分が含まれているか見本を展示しながら説明すると、生徒たちが「わー、そんなにあるの!」「じゃあ汁は飲まないほうがいいね」と学ぶ姿が印象に残っています。新鮮に驚く様子に、教えたことを知識にしてくれたと実感できました。
(中)食進会の男性料理教室で学んだOBの人たちが、自分たちで教室を続けています。80代の男性もいて、材料の買い物から会場の準備まで、楽しみながら続けています。
(松)今は一人でもインターネットでレシピを検索すれば料理は作れます。でも、人と人が集まって一緒に料理を作る場所では、いろんな人の食の体験談や各家庭での料理の工夫を交換できます。あなたもぜひ教室で楽しく学びながら、食生活に関心を持つきっかけにしてみませんか。
【作ってみよう!ヘルシークッキング】
◎じゃがいもの青椒肉絲
鶏むね肉を使うことで、たんぱく質をUPし、脂質を抑えることができます。
[材料(4人分)]
・鶏むね肉(皮なし)…280g
酒…大さじ2
片栗粉…小さじ2
・じゃがいも…2個(300g)
・ピーマン…4個(120g)
・ごま油…小さじ4
A
・酒…大さじ2
・砂糖…小さじ2
・しょうゆ…大さじ2
・オイスターソース…大さじ1
・おろししょうが…小さじ2
・おろしにんにく…小さじ2
[作り方]
(1)じゃがいもは皮をむき、5mm幅の細切りにし、10分ほど水にさらす。ピーマンは5mm幅の細切りにする。
(2)鶏むね肉は皮をとって細切りにし、酒を加えもみこみ、片栗粉を加えさらにもみこむ。
(3)Aを混ぜ合わせておく。
(4)フライパンにごま油を熱し、(2)の肉を中火で炒める。肉の色が変わったら、一度取り出す。
(5)(4)のフライパンにじゃがいもを入れ、透き通るまで中火で炒める。肉、ピーマンを加え、さっと炒め合わせる。
(6)Aを加え、全体を炒め合わせる。
[健康のポイント]
・夏野菜ピーマンを使ったレシピです。旬の野菜は栄養価が高く、新鮮で素材の味が濃いので、減塩につながります。
・じゃがいもには水溶性・不溶性の食物繊維がバランスよく含まれます。水溶性の食物繊維は血糖値の上昇を抑え、血中のコレステロール濃度を下げる効果が期待されています。
・日本人の多くは食物繊維が不足気味です。まずは1日あたりプラス3~4gを目標に、積極的に食事の中に取り入れましょう。
[1人分当たりの栄養価]
エネルギー:214kcal
たんぱく質:19.6g
脂質:5.6g
食物繊維:3.3g
塩分:1.5g
「ヘルシークッキング」は年4回、広報だざいふで旬の健康レシピを紹介しています。