- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県古賀市
- 広報紙名 : 広報こが 2025年8月号
~成年後見制度をもっと身近に~
認知症や知的障がい、精神障がいなどで判断能力が十分でない人は、財産管理や契約行為が難しい場合があります。「お金が勝手に引き出されていた」「知らないうちに契約されていた」…判断力が落ちたとき、そんなトラブルが起きることも。「成年後見制度」は、そうした不安から本人を守り、生活を支援する制度です。
この制度には、すでに判断が難しくなった人のために家庭裁判所が成年後見人を決める「法定後見」と、まだ元気なうちに「将来この人に頼もう」と自分で決めて契約する「任意後見」があります。
◆法定後見 家庭裁判所に申立て
既に判断能力に不安がある(認知症・知的障がい・精神障がいなど)
※本人のほか配偶者や親族などによる申立てができます。
→判断能力に応じて「成年後見人」「保佐人」「補助人」を家庭裁判所が選びます。
◆任意後見 公正証書を作成
今は大丈夫だけど将来が不安
→現在の生活状況、希望する将来の生活スタイルに合わせて、自分が指定する人を「任意後見人」として契約します。
※家庭裁判所の決定により成年後見人などに対して報酬が発生する場合があります。
◆こんなことで困っていませんか?
・お金の管理が難しくなってきた
・大切なもの(通帳・印鑑・保険証書など)をよく紛失する
・不要なものを頻繁(ひんぱん)に買ってしまう
・もし自分が認知症になったときに、誰が支えてくれるのか不安
・親が亡くなった後、障がいのある子どもの生活が心配…など
◆ご相談ください 古賀市成年後見支援センター
センターでは、成年後見制度をより身近に感じてもらえるよう、パンフレットの配布やホームページでの情報発信を行っています。また、制度の利用を検討している人やそのご家族からの相談に応じ、成年後見制度の申立てに関するアドバイスを行っています。
さらに、弁護士会・司法書士会・地域包括支援センターなどの関係機関とも連携し、支援の輪を広げる体制づくりを進めています。
問合せ:古賀市成年後見支援センター(福祉課 サンコスモ古賀内)
【電話】092-942-1156