- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県宮若市
- 広報紙名 : 広報みやわか「宮若生活」 No.230 2025年3月号
◆みんなの思いが1つ1つに込められている
松尾 由美(まつお ゆみ)
すーっと流れるような筆の運びと、とてつもない集中力と緊張感の中追い出し猫を描くのは、松尾由美さん。白塗りされた状態の追い出し猫に息を吹き込む、絵付け師をしている。
「絵付け師を募集しているという広報記事が出た時に、知人から勧められ応募したのが始まりです。画才には自信がなかったのですが、選考の中で『まずは、片面だけ描いてみませんか』と、言われ描き始めて今に至ります。現在は、私を含め絵付け師は六人いて、私は『銀子』を描いています。
実は銀子を考えたのは私なんですよ。新しいキャラクターを増やそうとなっていたとき、私の家で飼っていたグレーの猫を参考に書いてみたところ、周りからも好評で、色もグレーだから銀子になったんですよ。今は、金さん銀さんにあやかって、金ちゃん銀ちゃん寿セットも販売しています。
一つ一つ皆さんが手作業で作っているので、描く時は重みを感じています。何回描いても慣れないですね。手作業で仕上げているからこそ、みんなの優しい思いを強く感じます。
他には、手芸が得意なので、猫のひなめぐりで追い出し猫たちが着ている着物などを作っています。畳のへりからひな段飾りを作ったり、古着を縫い合わせて着物を作ったりしているんですよ。市内のいろんな場所で展示しているので、ぜひ見てほしいですね」。
◆愛らしき猫たちのひなめぐりを覗いてみませんか
多くの人が一つになり作り上げた追い出し猫が、3月16日まで追い出し猫横丁、若宮コミュニティセンター「ハートフル」、若宮商工会館、生涯学習センター「宮若リコリス」、若宮郵便局などで展示されています。
今回展示されているのは、普段の追い出し猫とはひと味違って、猫のひな壇、提げもん、園児・児童による作品、竹雛(たけびな)と、この期間にしか見ることができない華やかなものになっています。
近くに寄った時は、ぜひご覧ください。
問い合わせ:宮若追い出し猫振興会
【電話】52・3666