くらし 朝倉市公共交通ニュース(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県朝倉市
- 広報紙名 : 広報あさくら 第409号(令和7年3月号)
■久留米市・朝倉市・大刀洗町合同特集次の世代へつなごう西鉄甘木線
宮の陣駅から甘木駅17.9kmを結び30分間隔で毎日運行する西鉄甘木線。朝倉市には上浦駅、馬田駅、甘木駅の3駅があります。重要な社会基盤として100年以上の間、久留米地域や大刀洗地域への移動を支えています。今号では沿線自治体が合同で甘木線の「今」とその魅力や活用術をお伝えします。
◆乗降客数は30年前からほぼ半減?
マイカー利用による生活スタイルの変化によって、平成5年のピーク時から、甘木駅56%減、甘木線全線(宮の陣~甘木間)では42%減となっています。
また、令和5年の甘木線の輸送密度(1日1km当たりの平均乗車人数)は2616人/日となっており、これは西鉄宮地岳線(津屋崎~新宮間)の一部区間が廃止となった際の輸送密度に近い数値です。今後も沿線の三井中央高校が令和8年3月で閉校するなど、さらに利用者の減少が見込まれ、路線の存続が難しくなっていきます。
車を運転できない子どもや高齢者には、日常的に利用する甘木線はなくてはならない路線です。現在利用していない人も、免許を返納してから利用するかもしれませんし、子どもが通学や通勤で利用するかもしれません。「いつか」乗る、「大切な誰か」が乗る甘木線を守っていくためには「今」甘木線に乗って支える必要があります。
○甘木駅の一日平均乗降人員
○利用者インタビュー
おばあちゃん家へ行く時に乗りました!
甘鉄→西鉄と乗継 生津(なまづ)さん
◆甘木線を盛り上げて、守っていく
現在、西鉄甘木線を「持続可能な路線」とするため、沿線地域と連携してさまざまな取り組みを進めています。実際の取り組みを西日本鉄道(株)の田代さんにお聞きしました。
◆沿線の魅力を一緒に発信
春には甘木線沿線にある4つの酒蔵で飲み比べができる企画乗車券「くらの細道きっぷ」を発売しています。
また、夏には「大刀洗えだまめ収穫祭」とタイアップし、利用促進につながる施策に積極的に取り組んでいます。
今年のくらの細道は4月19日(土)・20(日)
◆65歳以上は運賃20%がポイントバック
高齢者の外出機会の創出を図るため、スターnimocaで10時~17時の間に駅改札を出場した65歳以上のお客さまに対して、ご利用運賃の20%をポイントバックしています。電車全線が対象となっておりますので、西鉄久留米や福岡(天神)までのご利用時にも適用されます。ぜひご活用ください。
西日本鉄道(株)鉄道事業本部 計画部 計画課長 田代さん
問合せ:市防災交通課 交通対策係
【電話】28-7556