くらし 3月は自殺対策強化月間

■「誰も自殺に追い込まれない朝倉市」を目指して
自殺は、本人にとっても家族や周りの人にとっても大きな悲しみであり、その後の生活にも大きな困難をもたらします。自殺は、その多くが追い込まれた末の死です。自殺の背景には、精神保健上の問題だけでなく、さまざまな社会的要因があります。
3月は、就職や転勤、転居など、生活環境が大きく変動します。「誰も自殺に追い込まれることのない社会」の実現に向けて、国・県・関係団体等が連携し、自殺予防対策を行っています。

■自殺者数は全国的に減少傾向
自殺の背景にはさまざまな社会的要因
令和6年1~12月の自殺者数は全国で20,268人(前年より1,550人減)、福岡県は853人(前年より98人減)と全国的に減少している状況です(警察庁暫定値)。
昨今、全国の自殺者数は新型コロナウイルス感染症の影響により令和2年以降は増加傾向にありましたが、令和6年はその状況に改善がみられます。
朝倉市の状況を見ると、男性で20歳以上の各年代の自殺者割合が多く、主に身体疾患による健康苦・介護疲れ・失業・生活苦などが自殺に至る背景として考えられています。

■こころの健康づくり講演会の開催
ストレスが強い状態が続くと、こころが疲れ、うつ病などにかかることもあります。こころの健康を保つためには、ストレスと上手につきあうことが大切です。講演会では、ストレス源から意識をそらす方法である「マインドフルネス」や相手の悩みを聞く方法の「傾聴技法」について話します。
テーマ:「ストレスと上手につきあうために」
講師:石田有紀さん(久留米大学文学部心理学科助教)
日時:3月22日(土)10時~11時30分
場所:ピーポート甘木 保健福祉センター 多目的ホール
※手話通訳あり。申込不要。

■今、一番つらいときに、つながる。話しているうちに、こころがほっとする。
◇電話やSNSで、まずは相談を
自分自身や周囲の人の不調に気づき、ストレスなどをためこまないようにしましょう。また、一人で抱え込まず、どこかに相談することが大切です。

【SNS相談】
・厚生労働省SNS相談
・こころのほっとチャット
※各詳細は本紙またはPDF版をご覧ください。

【こころの健康・悩みに関する相談窓口】
・ふくおか自殺予防ホットライン(【電話】092-592-0783)(24時間)
・よりそいホットライン(【電話】0120-279-338)(24時間)
・福岡いのちの電話(【電話】092-741-4343)(24時間)
・福岡県精神保健福祉センター(【電話】092-582-7500)
・北筑後保健福祉環境事務所(【電話】22-3965)
・市健康課(【電話】22-8571)

【生活困窮の相談】
市福祉事務所(【電話】28-7552)

出典:いのち支える自殺対策推進センター「地域自殺実態プロファイル2024」

問合せ:市健康課
【電話】22-8571