文化 あさくら歴史散歩

市内の歴史遺産のロマンを追いかけるシリーズ

■三十四.福田台地を往く
旧豊島与志雄邸を後に福田台地を東へいくと原田八満宮が見えてきます。原田八満宮は郷土の産土(うぶすな)の神社として地域住民に大切にされています。祭神として神功(じんぐう)皇后・応神(おうじん)天皇・武内宿祢(すくね)が祭られています。
原田八満宮は秋月種時が永正6年(1509)に勧請(かんじょう)したと伝えられています。祭神が、秋月八幡宮と同じであることから、本拠にあった守護神を、旧姓である原田の名がつく同地で祭ったものであると考えれます。
また、大きな道からは少し離れますが、鬼木左太夫宗直(おにきさだいふむねなお)の墓地があります。三奈木黒田家の家臣であった鬼木は主君の乱暴をいさめるため、自らの命をかけて進言した忠臣です。その後、鬼木は神格化され、桑原の五所神社に祭られています。