文化 あさくら歴史散歩

市内の歴史遺産のロマンを追いかけるシリーズ

■三十五.福田台地を往く(2)
夏が近づき外歩きも厳しい時期となりました。今回は原田八幡宮から福田小学校を目指します。
福田小学校の北側に国指定史跡「茶臼塚(ちゃうすづか)古墳」があります。古墳の付近は昔、「七曲り」といわれ名前のとおり道が曲がりくねっていました。この道を改良するための工事が昭和のはじめに行われ、その時に古墳の石室が発見されました。
調査の結果、5世紀後半に築かれた全長54mの前方後円墳であることが判明し、墳丘(ふんきゅう)には葺石(ふきいし)や埴輪(はにわ)が置かれていたこと、さらに道が後円部の中心を開削したため横穴式石室であることも確認され、鉄製の甲冑(かっちゅう)や刀など多くの副葬品も見つかりました。茶臼塚古墳は昭和54年に国指定の史跡になっています。

問合せ:市文化・生涯学習課
【電話】28-7341