- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県みやま市
- 広報紙名 : 広報みやま 2025年7月号
■農業 江良登志也(えらとしや)さん
マスカットとデラウェアを栽培している江良さんは、以前は土木建築会社に勤めていたが数年前に退職。父がブドウ農家をしていたため、最初はアルバイトのような形で手伝いを始めた。就農した翌年から少しずつ仕事を任せられるようになり、「やってみろ」と父に背中を押されたことを機に今年から経営を引き継いだ。
◇みやまのブドウを広めたい
引き継いだ当初は、うまくやっていけるか不安が大きかったという江良さん。「自分ひとりだけではやりきれないと分かっていたので、家族に頼りながら仕事をしている」という。消費者の方から「おいしい」という声を直接聞くことが励みになっている。
そんな江良さんの目標の一つは、地元・みやまのブドウを広めること。
「デラウェアは栽培に手間がかかるため、他の地域では生産農家が減っていると聞きますが、みやま市は他の地域に比べてデラウェア農家が多いです。みやま市はブドウの産地としてのイメージがないと思うので、そのイメージがもっと広まるように、周りの生産者さんたちと協力しながら宣伝活動などを行い盛り上げていきたいです。」
◇一人前を目指して
江良さんは、日々試行錯誤を重ねながら、父のもとで知識や技術を吸収している最中。父や家族と支え合いながら、一歩ずつ前へ進んでいる。
「引き継いだばかりなこともあり、次にする作業に気づかないことがあるのですが、そのような時に父は私に言わずに先に作業を始めてしまうんです。そのため、父が次にやることを察して、自分から先に動けるように心がけています。まずは仕事をしっかりと覚え、一人前のブドウ農家になれるよう頑張りたいです。」