くらし みんなで安心〔認知症をもっと身近に!〕

■よく眠ることは、脳を守ること〜認知症予防のカギは「質の良い睡眠」〜
加齢とともに「夜中に目が覚める」「朝早く目覚めてしまう」「日中も眠い」といった睡眠の悩みを抱える方が増えています。実は、睡眠の質は認知症予防に深く関係していることがわかってきました。睡眠中、脳は「おそうじ」を行い、日中の活動でたまった老廃物を洗い流しています。特に、認知症のリスクを高める「アミロイドβ」というたんぱく質の除去は、深い眠りの間に効率よく進みます。そのため、質の良い睡眠は脳を健康に保つために欠かせません。今後の健康のためにも、質の良い睡眠を得る方法を生活に取り入れてみましょう。

(1)毎朝同じ時間に起きて朝日を浴びる
朝の光には、体内時計を整える働きがあります。決まった時間に起きて太陽の光を浴びることで、夜に自然な眠気が訪れやすくなります。

(2)お昼寝は短めに、午後3時までに
15〜30分程度の軽い昼寝は、頭をすっきりさせる効果があります。ただし、長く寝すぎることや午後3時以降の昼寝は、夜の睡眠に悪影響を与えることがあります。

(3)寝る前は心と体をリラックスさせる
スマートフォンやテレビの光は脳を刺激してしまい、寝つきが悪くなりがちです。就寝前は照明を落とし、静かな音楽を聴いたり、軽いストレッチをしたりして、リラックスできる時間を過ごしましょう。

夏は寝苦しさから眠りが浅くなりやすい季節です。冷房や扇風機を上手に使って、快適な睡眠環境を整えることも大切です。この夏は、ぐっすり眠れる生活リズムを意識して、脳の健康づくりに取り組んでみませんか。
介護や認知症の悩みなどはいつでも地域包括支援センターにご相談ください。認知症に関心のある方はどなたでも参加できる、かすやおしゃべりカフェ(認知症カフェ)も毎月開催しています。日程や時間は14、15ページをご覧ください。

問い合わせ:粕屋町高齢者支援課地域包括支援係(地域包括支援センター)
【電話】938-0229