くらし 差別をなくすために 第483 号

■外国人の人権を尊重し、差別のない社会をめざして
日本には、さまざまな国や地域から来た外国人が暮らしています。働くため、学ぶため、家族とともに生活するため、多くの人が地域社会の一員として貢献しています。しかしその一方で、外国人であることを理由とした差別や偏見、誤解により、日常生活の中で困難を抱えることも少なくありません。
たとえば、言葉が通じないため十分な医療や行政サービスを受けられなかったり、就職や賃貸住宅の契約を断られたりする事例があります。また、インターネット上での誹謗(ひぼう)中傷や、文化・宗教への無理解によるトラブルも見られます。こうした行為は、外国人の人権を侵害するものであり、決して許されるものではありません。
憲法は、すべての人に基本的人権を保障していて、それは国籍にかかわらず尊重されるべきものです。さらに、国際的にも「人種差別撤廃条約」などにより、あらゆる差別をなくす努力が求められています。
私たち一人一人が、多様な文化や背景を持つ人々と共に生きる社会の中で、互いを理解し、尊重する姿勢を持つことが重要です。「知らない」ことが差別や偏見の原因になることもあります。相手の立場になって考え、違いを認め合うことから、真の共生社会が始まります。
誰もが安心して暮らせる社会は、外国人にとってだけでなく、すべての住民にとって暮らしやすい社会でもあります。多様性を力に変え、地域全体で支え合う社会を一緒に築いていきましょう。

芦屋町人権・同和教育研究協議会

問合せ:社会教育係
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