くらし "つながるコーナー92"人を想い、地域を想う、私の原点

-やすまる行政書士事務所-
安丸竜義(やすまるたつよし)さん(北山隈)
大刀洗町に住み続けて37年。現在は、人の役に立ちたいと、行政書士として、主に外国人就労支援の取り組みを行っている安丸さんに、インタビューをしました。

■農業との出会い
町内の小・中学校を卒業し、高校は朝倉市内まで自転車で通っていました。進路を決める時期に、近所の農家の方に声をかけてもらったことがきっかけで農業の道へ。約4年間、従業員として、水菜や小松菜、ほうれん草などを栽培していました。体力的に大変ではありましたが、自分の手で育てた野菜が、無事に出荷できたことに感動を覚え、両肘が腱鞘炎になるほど農作業に熱中していました。

■人生の転機
その後、農業の繋がりから、外国人技能実習生の受け入れをサポートする組合に転職。その時に、就労関係などの手続きに携わる行政書士の方と出会い、人の役に立つ仕事だなと憧れを抱きました。
そんな20代半ば、潰瘍性(かいようせい)大腸炎という指定難病を患いました。病気を機に人生を見つめなおし、手に職をつけたいとの思いから、憧れていた行政書士の試験に挑戦することにしました。
働きながら独学で勉強に打ち込みましたが、思うような結果が出せず。自分に負けたくない一心で、これで落ちたら最後と決め、3回目の試験で無事合格し、30歳で行政書士の資格を取得しました。
令和元年5月に開業し、現在で7年目を迎えます。
誰かの人生に直結し、喜んでもらえることにやりがいを感じており、これ以上の仕事はないと思っています。また、家族や友人、農家の方々の支えがあったからこそ、今の自分があると思っています。

■忙しくても休息の時間を作る
休日は、妻とランチに出かけたり、硬式テニスでリフレッシュしています。
当時の町硬式テニスクラブの部長に声をかけてもらったことがきっかけで、社会人テニスクラブに入部し、約13年が経ちました。現在は、自分が部長として運動公園で活動しています。部員を随時募集していますので、興味のある方はぜひご参加ください。
今後も時間を作って身体を動かしに行きたいと思います。

■山隈の伝統行事を守りたい
7月と10月に行われる「山隈獅子舞」に毎年参加しています。
早朝に山隈の老松神社に集まり、お祓いを受けたあと、無病息災を祈って約10人の山獅子が山隈のご家庭を回ります。生まれも育ちも山隈。大好きな地域の伝統行事を残していくために、今後も参加し、地域に貢献していきたいです。

■おわりに
人が優しく、温かいところが町の良さだと実感しているからこそ、今回の広報紙をきっかけに、認知してもらい、近隣の方と交流がしたい、人との繋がりを作っていきたいと思っています。