くらし 【人権問題を考える】共生社会を目指して~音楽とスポーツを通じて、人権問題を考える~

■この瞬間が、プレゼント~すべての出会いと気づきにありがとう~
8月6日(水)、アイリッシュ系音楽ユニット「森和田」の二人を講師に迎え、広川町小・中学校教職員合同人権・同和教育講演会を行いました。
ユニットメンバーのタカアキさんとなつみさんは夫婦であり、二人とも前職は教員でした。学校でさまざまな子どもたちや保護者と関わる中で、「子どもだけでなく、大人も元気にしたい」という思いが強くなり、そろって退職を決意。令和2年に音楽ユニットを結成し、音楽とお話を交えながら、命の尊さや生きる喜び、学ぶ楽しさを伝える活動をスタートしました。
講演会では、思春期の子どもたちとの関わり方や自分自身の生き方について話されました。

○参加者の感想
教員として生徒と関わる中で、私の判断で決めつけて、思い込んでしまっていることがあるかもしれない、と考えながら生徒の顔がたくさん浮かびました。
「この瞬間がプレゼント」、というお話・曲を通して、どこかいつも「今日じゃなくてもいいかな」「また会う時でいいか」と、未来があるものと思って過ごしていることが多いことに気づきました。今日の午前中、出校日だったため、最後に生徒へ「またみんなで元気に会いましょう」と声をかけましたが、その言葉に、命を大切にする気持ちをもっとのせて伝えたかったと強く思いました。
今回の森和田さんの言葉を忘れず、毎日を大切に過ごしていきたいと思います。

■スポーツと人権~スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは、全ての人々の権利~
11月15日(土)~26日(水)、第25回夏季デフリンピック競技大会東京2025が行われます。100周年目の記念すべき大会であり、夏季・冬季含めて、日本初開催になります。約80の国と地域から3000人の選手が参加し、21種目の競技を行います。
デフリンピックとは、「デフ」+「オリンピック」の略称であり、デフは英語で「耳が聞こえない」という意味で、国際的な「聞こえない・聞こえにくい人のためのオリンピック」です。オリンピックと同じように、4年に一度、夏季大会と冬季大会がそれぞれ開かれます。初めて開かれたのは、1924年のフランス大会でした。

○東京2025デフリンピック・3つの大会ビジョン
(1)デフスポーツの魅力や価値を伝え、人々や社会をつなぐ
(2)世界に、そして未来につながる大会へ
(3)「誰もが個性を活かし力を発揮できる」共生社会の実現
大会の開催を契機に、社会に対して「聞こえないこと」や手話言語、デフスポーツへの理解を広げ、さまざまな違いのある人たちが互いに尊重し合い、支え合う共生社会の実現を目指していきましょう。
スポーツ推進のための基本的な法律として、「スポーツ基本法」(平成23年8月24日施行)があります。第6条では、「全ての国民が、その自発性の下に、各々の関心、適性等に応じて、安全かつ公正な環境の下で日常的にスポーツに親しみ、スポーツを楽しみ、またはスポーツを支える活動に参画することのできる機会が確保されなければならない」と定めています。
デフリンピックは、「共生社会の実現」というスポーツ基本法の基本理念を体現するものです。

問合せ:生涯学習課人権・同和教育係
【電話】0943-32-0093