子育て 教育のひろば(1)

開校から半年 添田小学校の今をお伝えします

令和7年4月、添田・中元寺・落合・真木・津野の町内5つの小学校を統合し、新「添田小学校」が開校しました。校舎も新しくなるのと同時に、スクールバスの運行も始まり、大きな変化の年となっています。
今月は、添田小学校で目指す子どもの姿や実現に向けた取り組みなどを添田小学校の中山博紀校長が紹介します。

■「自ら学び 心豊かで たくましく生きる 子ども」を目指して
添田町第6次総合計画では、10年後のありたい姿として「いつまでも健康で住み続けられる・住みたくなるまち」を掲げています。人口減少や少子高齢化などの課題を踏まえ、社会人になっても、添田町に愛着を持ち続け、地域の活動に参画し、にぎわいづくりや安全・安心なまちづくりに貢献できるような児童の育成が求められています。その素地をつくることが小学校の役割であり、責務の一つであると考えています。
こうした役割や責務、子どもたちの実態などを踏まえ、小学校では教育目標を次のように設定しました。

■自ら学び 心豊かで たくましく生きる 子どもの育成
〜いい声、いい顔、いい心〜
学校が、先ほど述べたような役割を果たす上では、数値として目に見える学力を向上させることとあわせて、目には見えずとも、重要な要素となる学ぶ意欲や仲間と協力して問題を解決する力など、いわゆる「非認知能力」と言われる力の育成が欠かせません。
小学校では、この「見える学力」と「見えない学力(非認知能力)」の育成を両輪として、次のような取り組みを進めています。

■豊かな体験活動「ふるさと学習」
「見えない学力(非認知能力)」は「見える学力」を支える重要な基盤となります。学ぶ意欲やあきらめずに根気強く取り組む態度、仲間と協力して問題を解決する力などは、教科等の授業だけでは育成することが困難です。さまざまな体験を通した育成が必要となります。また、こうした体験活動を通して、ふるさと添田町を愛する心を育みたいと考え、小学校では、下に示すような体験活動を行っています。

■主体的に学ぶ子どもを育てる「授業づくり」
授業を通して、子どもたちの学力向上を図ることはもちろんのこと、先ほどの「見えない学力(非認知能力)」もあわせて高めることができるように取り組みを進めています。具体的には、日々の授業の中で、すべての子どもたちが学びへ参画し、ともに学び合い、学ぶ意欲をもって粘り強く問題解決に取り組むことを目指して取り組んでいます。

■心を耕す「読書活動」
読書は豊かな心や想像力を育むと同時に、言語力の向上にも効果があるとされています。また、新校舎になり、図書室も新しくなって、蔵書数も増えました。
昼休みや清掃後の「昼読書」の時間等も活用し、年間一人平均50冊以上を目標として、読書活動を推進しています。

■学びの力を支える「体力づくり」
体力向上を目指し、運動に取り組みやすい環境を整え、「サーキットトレーニング」などの活動を推進しています。体力の向上は、学ぶ意欲や粘り強く取り組む態度などの「見えない学力(非認知能力)」の育成にもつながると考えています。

▽添田小学校 DATA
1年生46人
2年生52人
3年生46人
4年生63人
5年生48人
6年生63人
全校生徒318人