くらし 7月は同和問題啓発強調月間です

■ひとりからみんなへ~人権尊重の輪を広げよう~7月は同和問題啓発強調月間です
◇許されない人権侵害
同和問題(部落差別)とは、同和地区に生まれ育ったというだけの理由でさまざまな差別を受け、人間として当然保障されるべき基本的人権を侵されるという重大な人権侵害問題です。
封建時代の身分制度や歴史的・社会的に形成された差別意識は、人々の心に深く根付き、今もなお、結婚・就職・居住などの場面で差別が起こっています。

◇様々な差別事象
近年、インターネット上で同和地区を特定したり、部落差別を助長したりするような悪意のある書き込みが行われ問題となっています。間違った認識や偏見がインターネット上でまたたく間に広がり、いったん情報が出回ると完全に削除することは極めて困難です。
「今はもう部落差別はない」、「自分には関係ない」と考えている人が、こうした情報に偶然触れた場合、それを鵜呑みにしてしまい、新たな差別につながる可能性があります。

◇差別のない社会へ向けて
平成28年に「部落差別の解消の推進に関する法律」が成立・施行されました。この法律は、いまなお存在する部落差別をなくす必要性について国民全体の理解を深め、部落差別のない社会の実現を目指すものです。この法律は、同じ年に施行された「障害者差別解消法」「ヘイトスピーチ解消法」とあわせて人権三法と呼ばれています。
一人ひとりが自分の問題として捉え、行動することが、差別のない社会を実現するためには不可欠です。差別をなくそうとする小さな行動の積み重ねが、差別をなくす大きな力となります。

問合せ:人権課
【電話】(内340、341)

■じんけん 同和問題 講演会
講演会を実施します。ぜひお越しください。

◇『私は部落から逃げてきた』
手話通訳あります
日時:7月26日(土) 13:30~ (15:30終了予定)
場所:コミュニティセンターソピア

◇講師の先生をご紹介します
元西日本新聞記者 フリージャーナリスト 西田 昌矢さん
2017年に西日本新聞社に入社。2018年8月から長崎総局で被爆者や外国人の長期収容問題を取材。2022年、西日本新聞社が全国水平社100周年の節目に行った企画の中で「記者28歳 私は部落から逃げてきた」を担当。被差別部落に生まれたことを明かし、現在も残る部落問題を伝え、大きな反響を呼ぶ。
2024年に退職し、現在はフリージャーナリストとして活動している。