健康 《特集》健診のススメ(1)

あなたは『健診』にどのようなイメージを持っていますか。
『健康診断や人間ドックは、健やかに暮らしていくために欠かせないもの』と頭では理解していていても、ふだんの生活のなかでは、ほかのことを優先して、つい後回しになってしまったり、行こうとしては足踏みしたりしていませんか。
ここでは、健診を受けることによって得られるメリットや、皆さんが健診について抱いているであろう疑問に対しての答えなどを紹介します。
皆さん、今年はぜひ健診に行きましょう。そして、いま一度『健康』について考えてみませんか。

『特定健康診査』は『特定健診』『メタボ健診』という名称で呼ばれることが多く、正式な名前には、なじみがない人も多いのではないでしょうか。
特定健康診査の対象者は、市の国民健康保険に加入している40歳~74歳の人です。特定健康診査は、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の発症や重症化を予防することを目的として、メタボリックシンドローム(※)に着目した健診を行います。
(※)内臓肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさることにより、心臓病や脳卒中などになりやすい病態を指します。
【グラフ】市の特定健康診査の受診率(令和5年度)をみると、男女ともに、40歳~50歳代の『働き盛り』と言われる世代の受診率が低くなっています。また、国が掲げる受診率の目標値は60%ですが、市の受診率は40%で、6割の人が健診を受けていません。

■特定健康診査にレッツゴー
健診を受けない人の声はこうです。
「去年受けたし、今年はいいかな」「元気だから大丈夫」「お金かかるんじゃないの」「かかりつけで診てもらってるから必要ない」「待ち時間が長くかかる」「受けたことがないから、なんか怖い」。自分もそうだと思い当たる人もいるのではないでしょうか。
健診受けず嫌いの皆さん、特定健康診査は受けないと損をします。ここでは、特定健康診査のメリットを紹介し、また、特定健康診査についての疑問にQandA方式で答えます。

◆受けないと損!特定健康診査のメリットは、ズバリこれ!
1.自覚症状がない生活習慣病を予防できる
高血圧や糖尿病などの生活習慣病は、自覚症状がほとんどありません。
健診で、生活習慣病の予兆が見つかり、生活習慣を改善していけば、悪化することを防ぐことができます。

2.無料で検査を受けることができる
約8,500円の費用がかかる血液検査が、1回だけ無料で受けることができます。

3.みんなの保険料が安くなる
一人でも多くの人が健診を受けることによって、病気などを防ぐことができれば、国民健康保険の保険料の負担を減らすことができます。

4.無料健康サポート
特定健診を受けた後は、無料で健康やダイエットのサポートを受けることができます。
サポートは、市の保健師と管理栄養士が行います。

◆特定健康診査についての疑問はこれで解決!
Q:定期的に病院に行っていれば、健診は受けなくていいですか。
A:高血圧や糖尿病などの生活習慣病で治療中の人も、特定健康診査の対象者です。薬を服用するだけでなく、運動をしたり食事を工夫したり生活を改善していく必要があります。

Q:待ち時間は長いですか。
A:市民センターで行われる総合健診は、完全予約・定員制になり、待ち時間が以前よりも短縮されています。特定健診だけであれば1〜2時間程度です。病院での個別健診は、個人と病院との都合で受診ができます。