- 発行日 :
- 自治体名 : 佐賀県伊万里市
- 広報紙名 : 広報伊万里 令和7年5月号
■こどもの日によせて
5月5日は『こどもの日』です。子どもの人格を重んじ健やかな成長を願う日とされています。『子どもの人格を重んじる』とは、子どもをおとなと同じ対等な一人の人間として尊重することです。人の値うちに年齢は関係ありません。
『こども基本法』が施行されて2年が経ちました。この法律では、子どもたちが『差別されないこと』『好きなことを学べること』『自由に意見を言えること』など、子どもたちの権利が保障されています。この『あたりまえのこと』を、わざわざ法律にしなければいけなかった背景には『子どものくせに』と子どもたちの権利をないがしろにしてきた社会があるのです。
「子どもに権利を教えるとわがままになる」という声がありますが、権利とわがままは違います。わがままとは、ルールや約束を無視して自分の思い通りに行動することです。これに対して権利とは、自分の意見を自由に言えて、その意見が大切にされることです。
『子どもの権利を尊重する』と言うと難しく聞こえますが、誰にでもできることがあります。それは『子どもの声に耳を傾けること』です。子どもの頃を思い出してみてください。『子どものくせに』と意見を聴いてもらえず、悔しい思いをしたことがありませんか。
自分の意見が尊重された経験はきっと自信につながります。権利について学んだ子どもは、周りの人を大切にすることができるはずです。子どもたちの幸せは、やがてすべての人の幸せにつながっていくのです。
※このコーナーは、隔月のシリーズで掲載しています。これを手がかりに、家庭で人権・同和問題について話し合ってみましょう。
問合先:生涯学習課人権・同和教育係
【電話】23-3186