くらし 2025年頭のあいさつ初春

■大町町長 水川一哉
新年明けましておめでとうございます。
町民の皆様には、令和7年の希望に満ちた新春をお迎えのことと、お慶び申し上げます。
旧年中は、町政の円滑な運営・推進にご理解・ご協力を賜り、心からお礼を申し上げます。
さて、今年の干支は、〝きのと・巳年〟です。成長・復活・結実の年と言われ、縁起のいい年と聞きます。
私も公私にわたって期待をしているところですが、昨年は、年明け早々、石川県能登半島で最大震度7という大きな地震が発生し、多くの建物が倒壊、津波や火災などもあり、沢山の方々が犠牲となられました。
更に、9月には、同じ能登半島を中心に大規模な豪雨災害があり、被災された皆様には心からのお見舞い、お悔やみを申し上げますとともに、一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げるところであります。
近年、多発する大規模災害を目の当たりにし、いつどこで、何が起こるかわからない、そういう世界的な気候変動の中で、改めて、「地域の絆」、「自助・共助」の重要性を思い知らされました。
町でも、町民同士が助け合うコミュニティの形成や、絆の醸成に取り組み、「地域力・防災力」の向上に努めています。
幸い今年は、大きな災害はありませんでしたが、6月、7月の梅雨前線による大雨では、3度の「高齢者等避難」、8月の台風10号の接近では、警戒レベル4の「避難指示」を発令しました。
有事等の際には、防災無線やホームページ、ケーブルTVなど、あらゆる伝達手段を活用し、避難情報や災害情報など、重要な情報を発信しますので、町民の皆様には、積極的な情報収集をお願いします。
近年、水害対策として、国や県、近隣市町でも様々な対策が講じられています。
町でも、内水対策の一環で、移動式排水ポンプの導入や、下潟排水機場の止水壁の設置や排水ポンプの増強等を完了しました。
また、ため池やクリークの事前放流も地元の皆様にご協力をいただいており、加えて、要所・要所への排水ポンプの新設・増設も進めていきたいと考えております。
これからも、人命を最優先に、床上浸水ゼロを目指し、古くから親しまれ、恩恵を享受する六角川との共存も含めて、国、県、流域自治体が一体となった内水対策に取り組んで参ります。
また、南海トラフ地震が話題になる中、「熊本地震」や「能登半島地震」など、大規模地震に対する備えは大変重要になっています。安心安全な町づくりを進めるため、町内に点在するため池の劣化・地震・豪雨耐性調査や大規模盛土造成地の変動予測調査を実施しており、必要な対策を更に進めて参ります。
また、個人所有の家屋についても、御希望によって、耐震診断に係る支援や、その結果必要とされた耐震改修に係る補助、そして、ブロック塀の除却補助金など、住まいの耐震化を支援する制度もありますので、活用促進のため、更にPRに努めていくこととしております。
それから昨年は、「SAGA2024国民スポーツ大会・銃剣道競技」を大町町で開催しました。
多くの方々のご協力をいただき、迫力と感動の競技会を盛会のうちに終えることができました。選手、スタッフ、大会運営や応援など、力添えをいただいた皆様に、厚くお礼を申し上げます。
中でも、昭和天皇陛下、御巡幸以来75年ぶりの皇族からのお成りが実現し、三笠宮瑶子女王殿下を町民一同、喜びの中で、歓迎させていただきました。
このことは、大町町の歴史に残る光栄な出来事であり、私たち大町町民の心に刻まれたレガシーとして語り継いでいかなければならないと思っているところです。
今年も引き続き、本町の特性を生かし、にぎわいと活力、持続可能な住みよい町・住んでみたいと思える町づくりに、粉骨砕身取り組んで参ります。
結びに、冒頭申し上げました通り、今年は、きのと・巳年。縁起のいい年と言われており、皆様にとっても、大町町にとっても、素晴らしい年になることを、ご祈念申し上げ、新春のご挨拶といたします。

■大町町議会議長 諸石重信
明けましておめでとうございます。
令和7年の輝かしい新年を迎えるにあたり、町議会を代表いたしまして、謹んでご挨拶を申し上げます。
町民の皆様におかれましては輝かしい新春を健やかにお迎えのこととお慶び申し上げますとともに、日頃より町議会に対しまして温かいご支援とご理解を賜り、議員一同深くお礼申し上げます。
昨年は、元旦を襲った能登半島地震に始まり、日向灘を震源とする地震、台風10号、さらに、9月に再び能登を襲った記録的な大雨などあらためて自然災害の脅威を感じた年でありました。被災されました皆様に心からお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。
明るい話題といたしましては、米大リーグで史上初の「50本塁打、50盗塁」を達成し、ナショナル・リーグのMVPに輝いた大谷翔平選手、その活躍は私たちに感動と勇気を与えてくれました。
さて、昨年9月に石破内閣が発足し、来年度の税制改正の内容を盛り込んだ与党税制改正大綱が12月20日に決定しました。大綱では、最大の焦点だった「年収103万円の壁」を見直し、所得税の控除額を20万円引き上げて123万円にすることとされています。与野党での協議を経て関連法案が通常国会に提出されることとなります。地方税財政への影響も考えられますので、今後どのような方向に進んでいくのか、注視しなければいけません。
現在、町政を取り巻く課題は、福祉、教育、環境、経済など多岐にわたっております。それらを解決するため、私たち8人の議員は、日々一つひとつの課題に真摯に取り組んでおります。
今後もその責務の重大さを再認識するとともに、新しい時代に向かって身近で開かれた透明性の高い議会を目指し議会一丸となってさらなる飛躍と希望溢れる町づくりに全力で取り組んでまいります。どうか、今年も町議会に対し更なるご支援とご協力を賜りますよう、心からお願い申し上げます。
結びに、この新しい年が町民の皆様にとりまして実りの多い年になりますことと、皆様方のご健勝ご多幸をご祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。