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- 自治体名 : 長崎県
- 広報紙名 : つたえる県ながさき 第108号(令和7年4月号)
県がすすめている取り組みを紹介します!
■オンラインで広がる新たな学び
県では、地理的条件に関わらず、生徒たちの興味や関心、進路希望などに応じた学びのニーズに応えるため、オンラインを活用した教育の充実に取り組んでいます。
◆長崎県遠隔教育センター「DECTT(デクット)」
ICT(情報通信技術)の活用や遠隔での授業配信により、離島や半島の小規模校をはじめとした県内の高校で多様な学びを提供するため、4月から県教育センター内に長崎県遠隔教育センターを開設します。県教育委員会では、開設に向けて愛称を募集し、多くの応募の中から「Digital Education Center for Tele-Teaching」の頭文字を取った「DECTT」に決定しました。この愛称には長崎の方言で「できる」の意味が込められており、遠隔教育を通して、生徒の可能性を広げることができるように取り組んでいきます。
◆新たな学びのスタイルを実現(教育課程内の配信)
長崎県遠隔教育センターでは、配信スタッフの高い専門性と授業力、ICTを活用した実習や個別フォローと学び直しをサポートする動画教材を掛け合わせた新たな学びのスタイルで充実した教育を届けます。令和7年度は、学校の希望に応じて、数学、理科(物理、化学、生物)、英語、情報、商業の授業を配信します。
▽情報の遠隔授業を体験した生徒・教員の声
〔生徒の声〕
・画面に問題を解いているところが映るので、自分が間違えている部分を把握しやすい。
・チャットで質問できたり、動画をアップしたりしてもらえるので復習するときに助かる。
〔教員の声〕
配信スタジオから遠く離れた生徒たちと交流しながら、共に学びを深めています。遠隔授業成功の鍵は、ICTの利点を最大限に活かした授業づくりと、生徒自身の主体的・協働的な学びの姿勢です。離れていても心はひとつ。「つながる学び」が、生徒たちの未来を広げていきます。
▽授業配信対象校
◆進路実現に向けたサポート(教育課程外の配信)
教育課程外でも生徒の進路実現をサポートするために公務員試験対策講座や県内企業ガイダンスの実施のほか、外国語講座など外部人材を活用した講座の配信を予定しています。
※教育課程外の配信は、放課後や長期休業期間中を想定
〔講座を受けた生徒の声〕
・オンラインでも十分ペアワークができた。他校の人と会話できたのも良かった。
・独学では身に付けるのが難しい会話力やリスニング力を身に付けることができて良かった。
・韓国の方と会話できたのが良かった。
問合せ:県の教育DX推進室
【電話】095-894-3359
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