くらし みんなで取り組もうSDGs

■被爆80年。核兵器のない世界の実現に向けて
2025年8月9日午前11時2分。原子爆弾投下による爆風、熱線、放射線により、一瞬で約7万4千人もの命が奪われたあの日から80年が経ちました。
その間、被爆者数は年々減少。高齢化も進み(対馬市内の被爆者数は27人、平均年齢90歳)、長崎県全体として、被爆の実相や核兵器廃絶への取り組みをどのように継承していくかが課題となっています。
中東やウクライナをはじめ、世界では今もなお多くの紛争が続いています。世界経済フォーラムは、2025年の最大のリスクとして「国家間の武力紛争」を挙げています。そして、日本原水爆被爆者団体協議会のノーベル平和賞受賞演説で「核のタブー」が壊されようとしていることへの強い懸念が示されたように、2025年は核の脅威が一層高まっていると言われています。
核の脅威を乗り越えるためにも、長崎を最後の被爆地とするためにも、被爆者の方々の記憶とメッセージを一人でも多くが語り継ぎ、平和への行動を加速化させることがますます重要ではないでしょうか。実は、SDGsの前文で「平和なくして持続可能な開発はあり得ず、持続可能な開発なくして平和もあり得ない」と謳われているにもかかわらず、SDGsの17の目標と169のターゲットでは核兵器についてまったく触れられていません。国際社会は今、2030年以降の新たな目標を議論しています。核は平和の根底を揺るがすような脅威であり、核に関する何かしらの言及はSDGsの後継目標には必須であるはずです。みなさんであれば新たな目標をどのように思い描きますか?


2025年のリスクランキングデータ:世界経済フォーラム『グローバルリスク報告書』

問い合わせ:SDGs戦略課
【電話】0920-53-6111