- 発行日 :
- 自治体名 : 長崎県西海市
- 広報紙名 : 広報さいかい 令和7年12月号
▼3.農業への支援 新規就農にチャレンジしたい人を全力サポート!
樹園地継承で主力果樹の生産も守りたい
〇長崎西彼農業協同組合 JA長崎せいひ 担い手支援センター
〒851-3102 長崎市琴海村松町718-1
【電話】095-825-5601
課長 久保大人(くぼともひと)さん
JA長崎せいひ勤務25年目。担い手支援センターの課長を務め、新規就農者への幅広いサポート業務を行う。長崎市出身。
▽支援センターの業務内容と西海市内でのサポート実績を教えて
新規就農を目指す人が就農までに必要な研修技術の習得から農地の確保、資金シミュレーション、融資や補助金の申請手続きなどをトータルでサポートし、安心して就農できるような支援を行っています。農業後継者も対象ですが、特に、全く農業をしたことがない農業未経験者への支援に力をいれています。
令和元年から今まで、JA長崎せいひ管内*で単独で支援しているのは30人。研修生が一番ベストな形で就農できるよう、日々取り組んでいます。西海市内では、これまで5人(市外3人、市内2人、主に30代)の新規就農者を研修から就農まで支援し、いちごやアスパラの栽培で順調に営農されています。
▽樹園地継承の具体的な取組みは?
令和6年から、主力果樹であるみかん栽培を目指す新規就農者を支援し、樹園地を継承するための「果樹トレーニングファーム事業」を始めました。1年目に前農家から借り受けた畑で研修を受け、2年目は自分で管理し、3年目にその畑で就農します。管内ではすでに3人が参加。西海市でも、市外から移住予定の新規研修生1人の研修が11月から始まっています。
▽今後の展望は?
西海市では大型農地基盤整備が進み、水に困らない優良な畑が増えています。西海市独自の支援制度もあり、他の地域より新規就農に有利なので、本気で就農を考えている人におすすめです。課題である高齢農家の農地継承のための一時管理の仕組みづくりを進め、今後はトレーニングファーム事業についてSNSをさらに活用して、情報発信をしていきたいです。
*JA長崎せいひの管轄地区。西海市、長崎市、諫早市(多良見町のみ)、時津町、長与町
◇市が支援する事業 西海市農林業振興事業費補助金
〇新規就農を希望する方をサポート 西海市新たな就農支援事業
新規参入者は就農支援金120万円×3年(合計360万円)、親元就農者・農家子弟は年60万円などを支給。農業用ハウスや機械導入などの施設整備費の4分の3(上限300万円)も補助し、営農開始を後押しします。
〇販路促進と製造力強化をバックアップ 農産物等販売力強化対策事業
市内農産物や加工品の販売促進、機械購入などの経費の2分の1(上限50万円)を補助。販路拡大や新規需要開拓を支援し、地域産品の魅力向上と製造力強化につなげます。
問合せ:農林緑推進課
【電話】37-0070
