くらし 地域おこし協力隊通信vol.57

みなさんこんにちは!「協力隊てなんしょっと?」という声を聞き、協力隊通信として隊員の活動をお知らせしていきたいと思います。

先日、市内の畑で、在来種野菜の「種採り作業」が行われました。集まったのは、市内の有名飲食店のシェフやカフェのオーナー、地元の有機農家、そしてこの活動に関心を寄せ、全国から訪れた20代の若者たち。年齢も、性別も、職業も異なる人たちが輪になり、談笑しながら手を動かす姿は、どこか懐かしく──日本の原風景を思わせる光景でした。
在来種の野菜は、ただの「食材」ではありません。それは、その土地の風土や暮らし、人々の営みを映し出す“文化”そのもの。それこそが、私たちがいつの間にか見過ごしてきた、かけがえのない“文化遺産”なのだと、改めて気づかされました。
種をつなぐことは、風土と人の営みを、未来へと手渡すこと。世代も立場も越えて交わされた笑顔や言葉の中に、小さくてもたしかな希望の芽が、そっと顔を出しているような─そんな、心あたたまる夏の日でした。

文:雲仙市地域おこし協力隊
種採り農業担当(政策企画課)
新居 真人

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