文化 南島原市国際交流員エマのParola(パローラ)

※Parolaは「言葉または保証」という意味

■ハーブで人生のスパイスをアップ!(待って、軽くむしるなよ!)
新緑の季節に入り、おそらく皆さんもあっという間に道端や建物を襲うようになった雑草と戦っているでしょう。私も休みの日は借りている畑で草むしりをしていますが、今回作業中に思い浮かんだ説を皆さんへ共有したいと思います。

ぱっと見で花がない、知らない草のことを「雑草」と呼ぶことがありますが、むしられている草の中には意外と使い道が多い植物があります。イタリア料理にもハーブだけではなく、イラクサやアオイ(特にゼニアオイ)を茹でたり、パスタの生地に練りこんで使われています。しかも、ハーブとして使われるようになったミントも元々雑草で、むしらないといつの間にかに畑を占領してしまいます。
緑の中にいろいろな虫がいますから、草むしりや自然の中を歩く時に軍手をすることがあり、雑草は触らない方がいいとされることがあります。しかし、いくつかの雑草は肌にいい効果があります。例えば、ヨモギは燃やすだけではなく、皮膚に軽く擦ったら、汗止め効果もあり、セージは頭皮や髪の毛を清める効果があると言われています。つまり、セージとヨモギの芝をむしったら、汗もかかないし、皮膚も綺麗になり、まるで草むしり全身トリートメントではないでしょうか?
むしった雑草は捨てることが多いですが、いくつかの植物は切られてから効果があります。例えば、ローズマリーは乾燥させると虫除けとして使われます。また、よく庭や公園で掃かれるクスノキの枝も割れたら、虫よけの匂いを出します。
根っこからちぎられていても、まだ効果があるこの植物の生命力を尊敬して、皆さんにもその素晴らしさを知ってほしいです。

「人間も雑草とハーブと同様に、自分が栄える場所を探し、育つ。同じ場所に他の人、ハーブ、雑草と共存や戦い合いしながら、住んでいる地域を豊かでカラフルにします」と余計な物を考えながら、よく作業する事があります。ですので、畑の中に雑草で夢中になっているクルクル頭を見かけたら、「エマ!」と声をかけてみてください!