- 発行日 :
- 自治体名 : 長崎県長与町
- 広報紙名 : 広報ながよ 令和7年7月号
長与にゆかりのある、各分野で活躍している人を紹介します。
◆中西弾さん
〈プロフィール〉
1982年生まれ。長与南小学校、高田中学校に通う。5歳からバイオリンを始め、大学は福岡教育大学音楽家芸術コースに入学。卒業後は、長崎OMURA室内合奏団に所属。長崎県新人発表演奏会、西日本出身新人紹介演奏会に出演。第10回宮日音楽コンクールにて優秀賞を受賞。クラシックに留まらず、ポップス、オリジナル楽曲とライブ活動を積極的に展開。クルーズトレインななつ星in九州での演奏クルーとして常務。これまでに自身のオリジナル楽曲を収録したCDを10枚リリースする等、楽曲制作も精力的に行っている。
Q:バイオリンを始めたきっかけを教えてください。
A:母がピアノの先生、父がピアノの調律師だったのですが、母が特に弦楽器が大好きで、子どもが生まれたらバイオリンをさせたいという思いがあったみたいです。5歳のとき、バイオリンの先生が家に来て、自分の意思とは関係なくバイオリンを習い始めました。正直言うと、バイオリンはあまり好きではなかったです(笑)。小学生のころはサッカーが好きで、サッカーをやってない時間にちょこちょこバイオリンをやるという感じでしたね。
Q:バイオリニストを志したきっかけを教えてください。
A:ながさき“若い芽”のコンサートという、長崎県内在住の小・中学生、高校生の中からオーディションに合格した15名程度が出演できるコンサートがきっかけです。コンサートに出演できたとき、家族や親戚がとても喜んでくれたのをよく覚えています。自分にできることで人に喜んでもらえたことが嬉しくて、音楽の道で生きていけたらと思いました。
Q:苦労したことはありますか?
A:元々人前にでることがあまり得意ではなく、人前で演奏をするのは今でも緊張します。プロになってからですが、突然人前に立つことが怖くなって、演奏が上手くできない時期がありました。どうしようもできなくなり、1度楽器から離れて1週間ほど旅に出かけました。その後、1から始めようという気持ちでゆっくりと練習を再開し、徐々に自信と感覚を取り戻すことができました。
Q:こだわりを教えてください。
A:音楽には心を動かす力があって、心を震わせる音を奏でるためには、私自身がいろいろな経験をし、いろいろな気持ちを知ることが重要だと感じています。例えば、海の中を表現した曲を演奏するとき、スキューバダイビングをした経験があると、そのときの気持ちを投影できる。気持ちを乗せて演奏できると音が変わる感覚があります。だから多くの経験をしていたほうがいい。経験できるすべての経験をして、自分の音楽に結び付けたいと考えています。
Q:今後の展望を教えてください。
A:クラシックだけではなく、ジャズやポップスも好きで、ジャンルを問わず演奏しています。好きだからやるという気持ちもありますが、他の音楽家とは違う道を行きたい、唯一無二のバイオリニストになりたいという思いがあります。いろいろなジャンルの音楽をもっと深く知り、幅を広げたいです。
▽町民へメッセージ
育ててくれた町に少しでも音楽で恩返しをしたいと思っています。演奏を聴きに来ていただけたら嬉しいです。
◎8月9日(土)、平和コンサートinながよに出演します。ぜひ、ご来場ください!
※詳しくは広報紙4Pへ