くらし 備えて安心!やさしい防災講座 No.1

災害への防災意識や命を守る方法のお話を紹介します。

■早めの避難の重要性
これから本格的な出水期を迎えます。今回は「早期避難の重要性」についてお伝えします。
大雨や台風は、地震とは異なり事前に予測できます。「警報」や「避難指示」などの情報を他人事と思わず、自分と家族を守る行動につなげましょう。そのために大切なのが、「早めの避難」です。例えば、「大雨でまちが浸水し、30センチの高さまで水が来ています」と聞いたとき、あなたはどう行動しますか。徒歩や車で避難、あるいは家にとどまるなど選択肢はいろいろありますが、実際にはどれも危険が伴います。
水深が30センチ、人間の膝の高さになると、水の流れに押されて歩くことが困難になります。車は10センチの水でブレーキが効きにくくなり、30センチでエンジンが停止、50センチでは車体が浮いてドアも開かなくなります。家屋が浸水した場合、2階以上の建物に垂直避難できないときは、その場にとどまるのも危険です。
特に、夜間から明け方にかけて大雨が予想される場合は、暗くて浸水や状況の変化に気付きにくくなります。「まだ大丈夫」と思わず、浸水する前に行動することが、命を守る鍵です。早い段階・明るいうちの避難を心がけ、あらかじめ「どの段階で逃げるか」という「避難スイッチ」を家族で話し合っておきましょう。

50センチ:車体が浮く・ドアが開かない
30センチ:エンジンが停止する
10センチ:ブレーキが効きにくい

問合せ:市防災課防災係
【電話】22-2111(内線3241)