- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県玉名市
- 広報紙名 : 広報たまな 令和7年6月号
地域おこし協力隊/種子島 奈里
築地で半年ほど前から工事が続いていた住宅展示場。国道沿いなので気になっていた方も多いのではないでしょうか?「玉名を盛り上げたい!」と地元工務店が協力して作った合同展示場が、いよいよオープンを迎えます。家づくりやプロジェクトへの想いを取材しました。
〝家づくりで地域活性化〞をコンセプトにスタートしたこの事業は「TAP(タップ):Tamana Architect Professional」と名付けられ「1社ではできないことを同業他社で協力して乗り越えよう!」と、市内の工務店6社が手を取り合いチームを結成しました。
玉名で生活する人たちに向けて、家のことだけでなく周囲の利便性など具体的なアドバイスができるのは、地元工務店の一番の強みです。人生の大きな買い物〝家〞を通じて繋がり、生涯のパートナーであり続けたいと話していました。
*画像は紙面又はHPでご覧ください。
■少年心を思い出してワクワクする家
開放感あふれる1LDK。ライフスタイルの変化に応じて3LDKまでリフォームできるように設計されていて「納得し続けて住まう、完成を繰り返す家」です。空間を贅沢に使いながらも立体的に無駄なく計算された間取りで、収納もたっぷり。天井を低く設計したシアタールームや小上がりの下の収納スペースは〝秘密基地〞を連想させるワクワク空間です。
◎子どものころの気持ちを思い出しながら、ワクワクする空間をつくりました。遊び心のある楽しい家になったと思います。
(株)トクナガコウムテン 代表取締役 德永篤哉(とくながあつや)さん
■家族が自然と集まるちょうどいい平屋
3LDKの平屋。広々としたアイランドキッチンからは、リビング全体が見渡せ、家族みんなが一緒に過ごせる空間が広がります。
読書やバーベキュー、プール遊びにもぴったりなタイル張りのテラスは、第二のリビング。無垢の栗材の床が温かみを、職人の手で仕上げた塗り壁が重厚感を与えます。
エアコン1台で1年中快適なオール電化の省エネ住宅です。
◎リビングを中心に家族の動線が自然と交わる間取り。自分の子育て経験を反映して、暮らしの広がりを意識しました。
クラフトハウス 植野建設(株) 住宅事業部 取締役 植野訓彰(うえののぶあき)さん
■家がつくる〝幸せ〞な暮らし
子育て世代の「あったらいいな」を形にした3LDK。オシャレさと住み心地のバランスを大切に、雨の日でも濡れずに家に入れるビルドインガレージを設けています。〝家〞は、家族の幸せを支えるツールという理念で「家事を手伝いたくなる家」「母が穏やかに過ごせる家」そんな設計をしました。
どんな方が住んでも、彩りを邪魔しないシンプルな家です。
◎収納力や家事の動線を考え抜きました。将来の負担を減らすメンテナンス性の高い屋根や外壁にもこだわっています。
(株)中尾工業 アテリアホーム 専務取締役 中尾雄太(なかおゆうた)さん
■人が楽しく集う「たまり場」
6社で唯一の2階建て住宅。「TAMARIBA」がテーマのこの家には、お酒を嗜んだり趣味の道具を〝見せる収納〞できたりする土間スペースやリビングの延長として使用できるウッドデッキなど、人が集まって楽しめる工夫が盛りだくさん。アウトドアや釣りが好きな人など、家族や友人と一緒に〝遊ぶ時間〞を大切にしたい人にぴったりのお家です。
◎仕事や家事も大切ですが、遊ぶ時間も大切にしてほしい!私自身も釣りやキャンプが好きなので、同じ趣味を持つ方にお勧めしたいです。
(株)奥村住宅工房 代表取締役 奥村洋史(おくむらひろふみ)さん
■「我が家が一番」と言える家
小国杉をふんだんに使用し、木のぬくもりに包まれる3LDK。全体のシンプルなカラーリングに杉の模様が映えます。
家族が集まるリビングは、大きな出窓と勾配天井がつくり出す奥行きで広々と感じられます。やわらかい光が入る3畳分の畳スペースは読書や昼寝に最適。また、キッチンを中心とした動線が家事の負担を減らしてくれます。
◎帰宅して「やっぱり我が家がいい」と言えるほっとする家を作りました。手作りの建具や家具で既製品にはない温もりと杉の香りを感じられます。
檜吉工務店 代表 檜吉敏聡(ひよしとしあき)さん
■引き算で叶える「心地よさ」
心地よさとシンプルさを追求した2LDK。家族の時間を楽しめる広々としたリビングと、自分だけの時間を大切にできる個室や書斎を設けて「ほっとする空間」を散りばめました。インナーガレージや台風対応のシャッターなど実用性も重視しながら、ニュートラルカラーでまとめられたシンプルで落ち着いた雰囲気は、自然と調和する丁寧な暮らしを演出します。
◎「自分が住むなら、こんな家」を形にしました。〝引き算の美学〟で住み心地の良い家になったと思います。
(株)一二三建設 代表取締役 一二三香太郎(ひふみこうたろう)さん
施工主の理想を形にする「注文住宅」とは違い、工務店の想いが詰め込まれたTAPヴィレッジ。自由に設計できるからこその難しさもあったといいます。
私の取材がスタートした4月は、説明を受けても間取りが想像できないほど工事真っただ中でしたが5月中旬に撮影に伺ったときには家具も入り〝家らしく〞なっていました。
各社のこだわりが随所に表現されたテイストの異なる家で〝暮らしの想像〞を楽しんでください。
●TAPヴィレッジ
5月31日(土)OPEN
*最新の情報は、本紙43ページの二次元コードから