くらし 人輝く 人権尊重の都市(まち) やまが「人権啓発便り」第50号

■山鹿市人権のまちづくり推進協議会〔総会and研修会〕
山鹿市人権のまちづくり推進協議会(以下、人推協)は、本市の人権文化創造に向けての最重要機関の位置付けです。
5つの部会による独自活動とともに「ふれあい人権講座」や「やまが人権のつどい」「人権フェスティバル」など、各部横断的な活動にも取り組んでいます。
5つの部会は、市民の皆さんや本市で働いている人たち誰もがどこかの部会に参加しやすいようにと考えました。これからも、人推協は、市民の皆さんと共に活動することを通して、草の根の人権啓発を推進していきます。

▼定期総会
5月29日(木)鹿本市民センターにて開催
人推協会長である早田順一(じゅんいち)市長が議長を務め、昨年度の活動報告と本年度の事業計画について審議を行いました。
特に、本年度の大きな変化として、今までの「人権教育レポート研究会」と「部会講演会」を統合させて「やまが人権のつどい」を7月26日(土)開催すること、また、12月6日(土)のやまが人権フェスティバルは、交流センターのエントランスホールにてブース形式の体験や学びのスペースをつくることなど、新たな取り組みについての説明を行い、承認されました。
誰もが参加しやすい内容にリニューアルしましたので、ぜひ、多くの市民の皆さんの参加をお待ちしています。

▼人権研修会
演題:「障害のある人と、私たちの人権」
講師:三浦貴子(たかこ)さん(九州障害者支援施設協議会会長・障害者支援施設 愛隣館館長)

○常識・考え方を大きく変える
パラダイムシフト…社会モデルとして障害をとらえる視点
社会を見渡したとき、様々な制度や仕組み、建物も含めて障害がない人を基準につくられていることがわかります。だから、障害者はそれらを障壁と感じてしまいます。つまり、障害は、個人の特性を受け入れようとしない社会によって作られたものであり、社会の側にそれらの障壁を取り除く責任があるということです。一人一人が、このような視点を持って、自分の身のまわりを見つめ直すことが、今求められています。

○山鹿の優しさと共に
映画「骨なし灯籠」と重なってきますが、山鹿の静かな美しさ、人々の親切と温かさが山鹿にはあふれていて、それが大きな魅力となっています。私の友人は、山鹿を「コンパッションシティ」と呼びます。コンパッションとは、人が生まれつき持つ「役に立ちたい」「苦しんでいる人を助けたい」という「共にいる力」のことです。山鹿は、そんな共生社会のモデルのような町なのです。私たちは、障害のある人もない人も、一人では生きることはできません。だからこそ、支え合い、助け合う、そんな町をこれからもみんなで創っていきましょう。

問合せ:人権啓発課
【電話】43-1199