くらし 教えて! 消防のこと

今回、皆さんが消防に対して、日ごろから疑問に思っていることについて答えます。

Q.なかなか出発しない救急車は何をしているの?
A.現場到着した救急隊員※1は、この時間に傷病者の症状の把握、悪化を防ぐための処置を行い、その後、適切な病院を選定し搬送を開始します。しかし、救急件数の増加に伴い、受け入れ病院がすぐに見つからないこともあります。この時間は、傷病者に対して最善の処置と適切な病院選定の時間となりますので、ご理解とご協力をお願いします。
※1 救急救命士を含む。救急救命士とは、国家資格の免許を受けて、医師の指示を受けながら「救急救命処置」を施すスペシャリストです。

Q.救急車を呼んだのに消防車が来た。
A.救急隊だけで傷病者を救急車へ運ぶことが困難な場合、消防車も一緒に現場へ出動し協力して活動します。また、近年救急件数の増加により、山鹿消防署の救急車がすべて出動中でただちに救急車が出動できない場合など、消防車が救急現場へ先行し、救急車到着までの間、消防隊員が応急処置を行います。

Q.火事の時、消防車が到着してから何をしているの。
A.消防車が到着してすぐ指揮隊が「逃げ遅れやけが人がいないか」「火事はどのように燃えているか」「周りに燃え移る危険性がないか」など情報を収集しています。それと同時に、消防隊や救助隊は消火をするための準備や資器材の準備を行います。その後、指揮隊の指示で、消防隊や救助隊、消防団員が消火活動をします。これは、消防職員と消防団が協力して、安全かつ効率的な活動を行うためのものです。

指揮隊:部隊の指揮・統括
救助隊:救助活動
消防隊:消火活動

Q.受診できる病院を教えて。
A.消防署では、休日在宅医や夜間診察可能な病院はお教えしますが、病院への連絡は自身で行っていただきます。なぜなら、病院側は症状や既往歴などを本人から詳しく聞かないと対応できるか判断できないからです。また、救急安心センター(#7119)や子ども医療電話相談(#8000)がありますのでそちらも利用ください。

Q.一般家庭に消火器は設置しなければならないの。
A.一般家庭には消火器を設置する義務はありませんが、火災発生時に初期消火を行う重要な役目を果たします。家庭・家族の安心安全のため、設置することをお勧めします。なお、消防署や消防団での消火器の販売や詰め替え作業は行っておりませんので、訪問販売などには注意ください。

Q.消火器の処分方法をおしえて。
A.消防署では、不要になった消火器の回収や引き取りは行っておりません。廃棄する消火器の回収については、(株)消火器リサイクル推進センターのホームページ内の「リサイクル窓口検索」を参照いただき、「指定引取場所」「特定窓口」として登録された製造者および販売代理店などに問い合わせください。(収集運搬料とリサイクル料金がかかる場合があります。)または、ホームセンターなどで買い替える場合は購入先に相談ください。

問合せ:消防本部 予防課
【電話】43-9119