- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県菊池市
- 広報紙名 : 広報きくち 令和7年4月号
■吉野朝廷を奉じた菊池氏
先日、奈良県の吉野町より、ヤマザクラの寄贈がありました。なぜ吉野町から?と疑問に思った人もいるかもしれません。実は菊池市と吉野町とは、深いつながりがあります。
今から650年以上昔、朝廷が京の北朝と奈良の南朝に分裂した時期がありました。全国の武士団は、自分の都合のよい朝廷に従いましたが、菊池氏は南朝を正当と信じて、裏切ることなく従ったといわれています。
吉野の後醍醐(ごだいご)天皇は皇子の懐良(かねなが)親王を預けるほど菊池を信頼し当主武光(たけみつ)は、朝廷の権威を後ろ盾に、一時は九州のほぼ全土を従えるほどでした。
菊池市と吉野町は、南朝に関連した自治体で構成する「全国南朝の歴史資産等所在市町村活性化協議会」に加盟しており、650年以上の時を経て、再びつながりが生まれています。このつながりを大切にしていきたいと思います。(関連本紙26ページ)
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