- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県菊池市
- 広報紙名 : 広報きくち 令和7年8月号
令和6年2月21日に国史跡に指定された「菊池氏遺跡」にまつわる、ちょっとおもしろいお話を隔月で紹介します。
■六代隆直(たかなお)と源平の争乱
平清盛(たいらのきよもり)が死去すると、源頼朝(みなもとのよりとも)が力を伸ばし、平家の力は急速に衰えていきます。養和の内乱で降伏後、隆直は平家の勢力に組みこまれたために、源氏と戦い、壇ノ浦の戦いでは息子を失ったといわれていますが、平家でありながら頼朝についた頼盛(よりもり)との関係を後ろ盾に、所領は守りぬいたようです。
戦後、都落ちをする源みなもとのよしつね義経が豊後の緒お 方がた惟これ能よしの力を借りようとした際、隆直の命を求めたために、義経に斬られたともいわれていますが、真偽は不明です。惟能と何らかの確執があったのかもしれません。
平家についたことにより、鎌倉幕府時代は、東国武士団に抑圧されたといわれています。そのことが、後の12代武時(たけとき)の鎮西探題襲撃につながったのかもしれません。
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