子育て 《作文》社会を明るくする運動

法務省が主唱する「社会を明るくする運動」。市内の小中高校生を対象に犯罪や非行のない地域社会づくりをテーマに作文を募集しました。
広報きくち9月~10月で各部門の最優秀作文を紹介します。

■小学生の部 最優秀作文
社会を明るくする3つの力
旭志小学校6年 岩根(いわね)よつばさん

最近、ニュースで「小学生の列に車が突っ込み、4人がけがをおった」という事件を見かけました。きちんと並んで登下校していても、いつどこでこのような事件に巻き込まれるか分からないということに、強い恐怖を覚えました。自分の住む町でこのような事件は決して起こってほしくないです。
これらのことから、私は犯罪、非行のない地域社会づくりをするために3つの力が大切だと考えました。
1つ目は、地域みんなで協力し、支え合う力です。ニュースで、あるお年寄りが一人で家にいるときに知らない番号から電話がかかってきて、お金を請求されて振り込んでしまうという事件が増えていることを知りました。
お年寄りがこのような被害にあうことが多いのは、「一人で過ごすことが多い」「最新情報をつかみにくい」といったことがあると思います。被害を減らすためにも、地域の人同士で日ごろから声掛けをするなど支え合う関係づくりが大切なのではないでしょうか。そのような関係を作るために、まずは地域の方にあいさつをしたり、話をしたりして、地域とつながる力をつけていきたいです。
2つ目は、自分を見直す力です。私は、ニュースを見て驚いたことがありました。それは、殺人などの事件を起こしたのに、その理由は「特にない」や「ムカついたから」など自分勝手なものが多かったことです。そのような自分勝手な理由で被害にあってしまった方がいるということにとても怖く、悲しい気持ちになりました。
日ごろから、自分の行動や言葉を振り返ることで、このような事件を起こしてしまう前に、思いとどまることができたのではないでしょうか。また、人に相談する、きつい思いをしていることから離れるなど、ほかの方法が見つかったかもしれません。だから、私は、日ごろから自分の言動を見直す習慣をつけていきたいです。
3つ目は、人を思いやる力です。地域には、さまざまな人が暮らしています。誰もが暮らしやすい環境や雰囲気をつくることで、犯罪や非行のない明るい社会をつくることができるのではないでしょうか。そのためにも、「思い」を「思いやり」にすることが大切だと思います。人を思いやる温かい心を、ぜひ行動に移して、思いやりのバトンをつないでいきたいです。
私は、みんなが安心して、楽しく安全に暮らせる地域社会をつくるために、これらの3つの力を身に着けていきたいです。皆さんも、一緒に、自分にできることから始めてみませんか。