くらし 【上天草発】すすめ!地域おこし協力隊 Vol.87

■上天草市で活躍する地域おこし協力隊のコーナー。日々の活動や暮らしを紹介します。

▽山本亮二(やまもとりょうじ)さん
皆さま、こんにちは。地域おこし協力隊の山本亮二です。
やっと涼しい季節がやってまいりました。今年の夏も本当に暑かったですね。
私は上天草市に来て、3年目になり、令和7年3月末で地域おこし協力隊の任期が終了します。貴重なお仕事をたくさん経験させていただき、あっという間の3年間でした。本当にありがとうございました。
私は、妻と自給率を高めた生活をするために、自分たちの食料を農業などで補いながら、別の仕事をして生計を立てる、いわゆる半農半Xをしていきたいと、この地に来ました。畑で農業をしたり、イノシシを捕まえて料理をしたり、野草を食べたり、海の恵みをいただいたりと、都会では味わえない生活を、日常的に過ごすことができました。
地域おこし協力隊の活動では、最初の半年間を、自身の活動方針を考えたり、「地域が抱える課題・問題」について市役所の方と話し合うことに時間を費やしました。『3年後に繋がる活動。盛り上げる事よりも現在、地域が抱える課題・問題を解決していく事に視点を向けていく。』という部分が市と私の共通認識であった事は本当にありがたかったです。半年後からは空き家の利活用を活動の中心として、主に家の片付け・生活支援を行いました。気がつけば、約2年で約25軒の空き家を片付けていました。このままでは人が住めないくらい年季が入った家から、今すぐ住める立派な綺麗な家もありました。
任期が終了する来年4月以降も、上天草市に残りたいと考えています。そして、これまでの経験を生かし、妻とともに上天草市で就農する予定です。そのために妻は、現在、大矢野町で農業研修をしています。空き家の片付けは市民の方からも市からも継続してやってもらいたいと要望もあり、会社としてやっていく事になりました。また、現在はドローンの活用にも力を入れており、スマート農業に向けて農薬散布やハウスに対する薬剤散布に向け北海道に研修にいく予定です。
これからも、上天草市の農業振興や空き家対策にお役に立てるよう活動を続けてまいりますので、今後ともよろしくお願いします。