くらし 未来へつなぐまちづくり 新たな一歩の年の始まりにあたって
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- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県玉東町
- 広報紙名 : 広報ぎょくとう 令和7年1月号
新年明けましておめでとうございます。皆さまにおかれましては、お健やかに希望に満ちた新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。昨年も当町の行政にご理解、ご協力をいただき厚く御礼申し上げます。
昨年を振り返りますと、元旦に能登半島が地震に見舞われ、さらに9月には豪雨被害が重なるといった痛ましい被害が発生いたしました。被災された皆さまに心からお見舞い申し上げ、一日も早い復興をお祈りいたします。
環境変化による気候変動は地球規模の災害という形で私たちの生活に容赦なく迫ってきております。昨年5月に落成いたしました役場新庁舎は、そうした防災への備え、環境への配慮、そして何より誰もが使いやすく寄りやすい安心安全な場所として設計施工された建物です。これから多くの人の心と身体のより所として地域の中心になっていくものと期待するところです。
さて、災害の激甚化に合わせるように、近年、私たちの生活や社会の在り方は急激に変化しております。その一つに少子高齢化・人口減少という日本全体における課題があります。昨年の地区懇談会では皆さまの地区を巡回しながら、課題解決とよりよいまちづくりに向けた長期的ビジョンとして、施策に関係のある地区に次の三つをお話させていただきました。
「(1)農業経営の改革」、「(2)高齢者集合住宅の建設」、「(3)山北小学校統合」です。
(1)は、地域経済の中心を担う農業について、小規模・高齢農業者の経営統合を行い大規模農業経営を推進することで地域農業の維持を図るものです。
また、(2)は、人口維持のために続けて参りました住宅施策につきまして、今後は高齢者を対象とするなど機能を特化させ、あらゆる人が安心して生涯を送ることができる住宅環境を整備するものです。
そして、(3)につきましては、山北小学校校舎の老朽化、児童数の減少へ対応しながら、効率的に質の良い教育を継続するための施策として、長期的視点での小学校統合を進めるものです。「子は宝」です。町行政では、昨年「保健こども課」を新設し、「こどもまんなか」の取り組みに本格的に着手しました。来年度は、中学1年生の制服購入補助を行う予定であり、未来を担う子どもたちがこの町で健やかに育ち羽ばたいていける支援体制づくりを進めて参ります。
新庁舎の窓には、三の岳や木葉山の峰が織りなす四季がまるで絵画のように美しく映し出されます。このふるさとの風景と住民の皆さまの穏やかで幸福な生活を守り、未来へつなげていきたいと心から願っております。令和7年は、未来へつなぐまちづくりの新たな一歩の年です。引き続きご理解のうえ、ご支援、ご協力の程よろしくお願いいたします。
玉東町長 前田 移津行