子育て 学校の話題

町内小中学校の様子をお知らせするため、定期的に掲載を行っています。

■菊水小学校
○百聞は一見にしかず
前期の終業式で、この言葉を紹介しました。後期は、集団宿泊教室、修学旅行と現地に行って実際に見て学ぶ機会があるからです。『百聞は一見にしかず』とは、「人から何度も聞くより、一度実際に自分の目で見る方が確かであり、よくわかる。」という意味です。子どもたちにも、この意味を知らせ、実際に自分の目で見て、多くのことを学んできてほしいと話しました。そして、11月21日、6年生は修学旅行で実際に自分の足で現地を歩き、実際に見て聴いて、「平和」について考える機会を持つことができました。
4歳の時に被ばくされた語り部の方(現在83歳)のお話を聴くことができました。講話のあと、学校からのお礼をお渡ししました。そのお返しの言葉に感動したのです。「ありがとうございます。このお金は、これからの私たち(日本被団協:日本原水爆被害者団体協議会)の活動のために使わせていただきます。」「世界の人々を、そしてみなさんを原水爆や戦争の悲劇にあわせないために、命のある限りがんばります。」と語られました。講話終了後、会場から出ようとしたとき、一人の児童が語り部の方の目の前に歩み出ました。何か質問でもするのかと思いついていくと、その児童は語り部の方に「ありがとうございました。」と頭を下げたのです。その行動を見て、胸が熱くなりました。「どうしてみんなでお礼を言った後に、一人でお礼を言いに行ったの?感謝の気持ちを伝えたいという思いになったのかな?」と尋ねると、その子は笑顔で「はい」と答えてくれました。子どもたちが『平和のバトン』を受け継いでくれたと感じることができた出来事でした。
(文責:菊水小学校 校長 井上 雄治)

■三加和小学校
○「地域伝承の踊りを取り入れたダンス」
5・6年生は、コミュニケーション能力や自己表現力などの社会人基礎力を育成する『踊育(だんいく)』というキャリア教育プログラムを授業に取り入れました。
最初に、プロのダンサーからストリートダンスの基礎的な動きを教えてもらいました。一つ一つの動きが速く、また、その組み合わせたダンスが難しくて覚えるのも大変でしたが、友だち同士で教え合いながら徐々に格好いいダンスができるようになりました。その後、三加和校区にお住まいの柿内さんから、地域伝承の踊り「三加和音頭」についての歴史や歌詞に込められた想いなどを学びました。本校では、小中合同運動会でも三加和音頭を踊っていますので、とても馴染みのある踊りで、興味を持って聞き入っていました。次に、グループで協力しながら、「ストリートダンス」と「三加和音頭」をミックスさせたオリジナルの『地域ダンス』を創作するというミッションに取り組みました。自分の考えを伝えたり、相手の意見を取り入れたりする姿がありました。最後は、授業参観で保護者の方々にダンスを披露しました。子どもたちからは、「私はダンスを習っていないけど、友だちと協力できたので楽しかったです。」という感想が聞かれました。
(文責:三加和小学校 校長 福山 尚美)