- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県和水町
- 広報紙名 : 広報なごみ 2025年7月号
■きくすい荘建替え事業の進捗状況について説明しました。
■直接対話の主な質問とその回答は次のとおりです。
▽公設民営は、建設費は民間が返済するのか?
公設民営(指定管理者制度)では、町が建設費を返していく。将来、民へ完全譲渡となった際は、建設費の一括償還となる。その際に、きくすい荘を民間といくらで売買するかということになる。
▽公設民営で利用料はどうなる?
公営は安く、民営は高い…ということではない。入所施設というのは、特別養護老人ホーム以外に有料老人ホームなど種類が様々ある。その中で安いのが特養である。民営だから高い、ではない。特養には[従来型]と[ユニット型]と種類があり、建替え後もきくすい荘は利用料の安い[従来型]である。その中で介護保険制度の[加算]をできる限り取る経営を目指すことになる。
▽入所定員が減るが、今の入所者は優先して入れるのか?
今の入所者は優先して入れる。
▽入所待機者は何名?
時期にもよるがおよそ30名前後。ただし、約30名の中には、[入院中]や[急いでいない]、など全ての方が待っているわけではない。
▽和水町民を優先して入れてほしい。
入所判定会議で優先者を判定している。現在の入所者も7~8割は町民である。
▽町の人口構成をみて入所定員を決めた(減らした)のか?
定員を82名から72名としたが、有明広域での必要なベッド数を考えた全体計画として定めている。荒尾、玉名の市町で人口に対しての入所型施設(ベッド数)は最も充実している。
▽デイサービスはなくなる?
令和7年度いっぱいをもってデイサービスは終了する計画である。かつてと違い、町内民間事業者でデイサービスが充実していることから、廃止とした。民間で、今後のデイサービス利用者を十分賄えるような受入定員数があるので、デイサービスは民間事業者で受け入れていただき、皆さまにはそちらを利用していただきたい。また、きくすい荘のデイサービス利用者はすでに減少傾向になっている。
▽新しい施設の建設費を利用料に上乗せされ、利用料の金額が上がるのでは?
今回の施設整備費用は、主に、基金と起債で賄う。指定管理者制度では、建設費は町が毎年返済していく。利用料に建設費が上乗せされるものではない。
▽民間移行するということは、職員の身分保障は?
退職する者、新しい民間で給料が下がっても介護の仕事がしたい者、介護士ではないが公務員で残りたい者、態度保留の者、それぞれ考えがある。今後、職員向けの説明会などを行う予定である。
▽赤字の施設に民間が手を出すのか?
きくすい荘の赤字の最も大きい要因が高い人件費である。施設の収入は、国の介護報酬で定められているのに、人件費や物価などは上がっていく。人件費を落とすしかない。説明資料にもあるように民間施設も多くが赤字。その中で介護の人材も確保しなければならない。そういったことがあるので、今年の夏に指定管理者を決めて、1年3か月ほどかけて民間移行の準備を行いたい。
▽施設を売る価格の設定方法は?償却等も考慮する?
おそらく不動産鑑定を行う。そして、償却による資産価値の減少や、町の起債の返済状況など、さまざまの面を総合的に勘案して決定と想定している。
▽電気代が高騰しているが、新施設での電気代等も高くなるのではないか?
現在の施設は、電気に加えてエアコンや給湯のために重油を使っている。新施設では、オール電化なので、電気代は上がってくると思うが、重油代が不要になる。
▽新施設はユニットごとに分かれるということだが、各ユニットに介護士達は何人ぐらい配置される予定か?
各ユニット9人の利用者に対し、5人程度の配置を考えている。施設基準においては、入居者2人に対して1人のスタッフ(介護士又は看護師)が必要。
▽新施設では、個室と2人部屋があり、金額が異なると言われたが、施設側から個室を案内されることは?
まずは、御入居者様及び御家族様の御意向をお尋ねして、それを基に、部屋割りを行いたい。しかし、御入居様の体調等を考慮して、御相談させていただくこともあるかと思うので、その時は、話し合いの上決定していきたい。