その他 南阿蘇村農業みらい公社通信 Vol.36

お米の価格のニュースが毎日テレビでながれています。
日本の農村は全国どこでもですが、今お米を栽培している人は多くが70歳前後の人です。
平成6年以降、米の価格は下がり続け、お米を作り続けても儲からないどころか赤字という状態が続いてきました。儲からないけどお米を作るのは、自分の代で農地を荒らしたくないとか、万一食料不足になっても自分の家族や親戚くらいはひもじい思いをさせたくないという想いだけで、暑い中草刈りをしたり、毎日田んぼの水管理に行ったりしてくれています。この人たちがお米を作り続けられるのはあと数年です。想いはあっても体力の限界が来ます。しかし、儲からない米作りを子どもや孫にさせるつもりもありません。
農業みらい公社では、そんな人たちから農地を預かって、管理しながら若い農業者を育てています。
南阿蘇は阿蘇山の麓に広がる雄大な田園風景が多くの観光客を魅了していますが、それも田畑を耕作する人がいてこそなのです。
たくさんのファンがいてくれる南阿蘇村だからこそ、その人たちにお米を買ってもらい、稲作が続けられ、結果として風景が守られるしくみづくりを目指しています。