- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県湯前町
- 広報紙名 : 広報ゆのまえ 2025年5月号
■薬をもらいすぎていませんか?
持病があり、毎月、複数の病院で処方を受けている人は「多剤服用」になっていることがあります。
▽多剤服用とは
複数の薬を服用することで、副作用や飲み間違いなどの問題が起こる状態のこと
▽多剤服用の問題
特に薬が6種類以上になると副作用の危険性が高まるといわれている
▽薬との付き合い方
1.自己判断で薬をやめない
薬は正しく使えば病気の予防や生活の質を高めることに役立つ
2.医師や薬剤師に使っている薬を正確に伝える
市販薬購入時にも店舗の薬剤師にお薬手帳を確認してもらう
3.むやみに薬を欲しがらない
医師の診断と処方を信頼する
4.重複受診はひかえる
同じ病気で複数の医療機関へ行かないように気を付ける
■お薬手帳を使って上手に服薬管理
・基本情報を書いておく
病歴や薬による副作用歴、アレルギーの有無など
・気になることはメモしておく
服用後に体調が悪くなった、用量を間違えて飲んだ、飲み忘れたなど
・一人1冊にまとめておく
■多剤服用の主な症状と原因薬剤
ふらつき転倒:高血圧治療薬・睡眠薬・抗不安薬・パーキンソン病治療薬など
記憶障害:高血圧治療薬・てんかん治療薬・抗うつ薬など
抑うつ:抗ヒスタミン薬・副腎皮質ステロイドなど
食欲低下:非ステロイド性抗炎症薬・アスピリン・緩下剤など
排尿障害:尿失禁抗うつ薬・抗ヒスタミン薬・利尿薬など
複数の病院に通院している人は注意
保健師 東和美